韓国大統領の大本命にスキャンダルか。「大庄洞ゲート」の驚天動地

 

火天大有という会社は十数人のメンバーしかいないなか、数千億ウォンから兆におよぶ利益を上げていたのだ。しかも十数人のメンバーの中には、大法院(最高裁)の法官だった人間もいる。李在明が決定的な打撃を受けるだろうとみられていた大法院(最高裁)での裁判で、5:5と採決が分かれる中、一人の判事が無罪を主張したため李在明の無罪が決定するということがあった(5、6年前)のだが、この判事が大法院という最高名誉の職場をやめてなんとその数か月後、火天大有の顧問だかなんだかそんな位置に座っていたのだから、李在明に無罪の手をあげたのは対価性のある(つまり不正)行為であったことは誰が考えても疑いの余地はない(法的に証明するのはまた別問題だけれども)。

あまりにも衝撃的なゲートだが、李在明本人は、けろっとしたもので、きのうも済州島での民主党内の調査で、圧倒的な1位の座を保持していたようだ。土地開発の設計は(ユ・デギュなどと共に)自分が中心の立場でやったけれども、それには不正などは一点もなく、自分は一文の金ももらっていないからオレは犯罪だの不正だのには一切かかわりはないとあまりにもいけずうずうしい顔で言ってのけている。

しかしきのうの国民の力の第5次討論会で、ホン・ジュンピョまで一致団結して一応まとまりを見せていたのは、「大庄洞ゲートのモムトン(実体、本体、本質、影の王)は李在明」という認識で全員が一致していたからだ(李在明よ、ありがとう)。元検事出身のホン・ジュンピョやファン・ギョアン、尹錫悦ら皆が、「モムトンは李在明」といっていた。心強い場面だった。

今後、「大庄洞ゲート」の調査がどのように進展していくは、今のところ誰にもわからない。文政権での検察だ。きのうあたりはじめてユ・デギュの家を強制捜査したりしてたみたいだけど、のろのろもたもたしていて、「やる気あるの」といいたいほどだ。要所要所を全部文政権の息がふきかかった連中が抑えているから捜査を信じることはできないのだが、それ以外に方法のないことも事実だ。様子をみるしかない。

ここで最後に火天大有という会社の名前にふれたい。これは四柱推命での単語で大量所有と願望実現などを意味する単語らしい。こんな名前をつけて稀代の悪事を目論んだ李在明一味。天はやつらを罰するまでところまで追い詰めることができるだろうか。「月にかわって、おしおきよ」というところまで行けるだろうか。今後の展開が大いに気になるところだ。

(無料メルマガ『キムチパワー』2021年10月2日号)

image by: 李在明 - Home | Facebook

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韓国暮らし4分1世紀オーバー。そんな筆者のエッセイ+韓国語講座。折々のエッセイに加えて、韓国語の勉強もやってます。韓国語の勉強のほうは、面白い漢字語とか独特な韓国語などをモチーフにやさしく解説しております。発酵食品「キムチ」にあやかりキムチパワーと名づけました。熟成した文章をお届けしたいと考えております。

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