墓穴を掘り続け離婚に追い込まれる「不倫下手」の特徴
拙著『みんなの不倫』のなかで不倫上手、下手に分けて取り上げました。仕事ではうだつが上がらず、家庭ではのけ者にされ、どこにも居場所がないので、女に走るというのが不倫下手。本気で入れ込むので、夫は女をつなぎ止めたい。
だから、「妻よりお前が大事」「バレても守るから」「離婚は時間の問題」と見栄を張るのですが、これらの嘘が妻の耳に入ると修羅場に。しかも交友関係が狭いので相談相手がいないから自己流で対処するありません。結局、墓穴を掘り続け、仕事の支障をきたし、離婚に追い込まれるのです。
一方、今回の3人の夫はいずれも不倫上手。仕事で活躍し、家族を大事にする「デキる男」。女は単なる遊びなので、性欲のはけ口に過ぎない。女は他にいくらでもいるでしょう。
だから「奥さんとどっちが大事」「もしものときは庇って」「私と一緒になって」という略奪思考の女へ平気で切り捨てるのです。そして周囲には不倫経験者が多数。先輩のアドバイスを活かして離婚の危機を乗り越えるので致命傷には至りません。
昨年10月、自らの不祥事で日本水泳連盟から活動停止処分を科され、今年のオリンピックで挽回の機会を与えられたにもかかわらず、メダルを獲得できなかった瀬戸大也選手。彼をイメージすると分かりやすいでしょう。最近、有名人の不倫騒動のなかで無事、復帰することに成功した稀有な事例です。
なお、気を付けたいのは不倫の可視化という最近の傾向。スマホやSNS、ITの普及で今までより証拠の入手が簡単になりました。例えば、スマホのカメラが進化し、動画の画質が上がったので性交渉の様子を撮影し、後で鑑賞するカップルは増えています。もちろん、ツーショット写真をスマホに保存する男女は相変わらず多いです。さらに自粛期間中に会えない男と女がテレビ電話で愛を深める「リモート不倫」。これもデータとして残すかどうかを選択できます。
これらの証拠を妻に握られたままでは危険です。いつ職場の上司、人事部や総務部、社長などに送り付けるか分かりません。離婚せず、復縁し、結婚生活を続けることが決まったら、これらの証拠はきちんと回収することが大事です。
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