読者からのどんな質問にも独自の視点でズバッと回答してくれる『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、50代になってプログラミングを本格的に学んだという読者からの「IT系ベンチャーに需要があるか?アプローチ方法は?」との質問に答えます。永江さんはプログラマーに年齢は関係ないが、どの程度のレベルか知ってもらうためにも、就職先探しの前にすべきことがあるとアドバイスしています。
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50代からプログラミングを始めてIT企業で需要はあるか
Question
以前、50代から始めるプログラミングについて質問させてもらった者です。その際は大変参考になりました。プログラミングの勉強は進んでいて(といいつつもHTML、CSS、Ruby on railsを複雑でないレベルで扱える程度(^^ゞ)、面白く感じられるので性格的に向いているようです。
会計財務はこれまで実務経験があり、これでプログラミングができれば、IT系ベンチャー企業でも活躍できるのでは、でも、年齢が…と悩んでいます。
お伺いしたいのは、わたしのような者でベンチャー企業で需要あるのか、あるとしたらどのようにアプローチすればよろしいでしょうか。Web業界に詳しい永江さんの視点を是非お聞かせください。
定年したら、一定額の企業年金もありますし、これまでやってきた投資からの配当入金も見込めます。華美な消費をしなければ働かず隠居生活も可能。でも、それはつまらないですし、わたしみたいな立場の者こそリスクテイクしてベンチャーみたいな場で挑戦する、その結果として社会貢献もでき報酬ももらえればと思います。
永江さんからの回答
前回からプログラミングの勉強が順調とのこと、何よりです。何度か回答していますが、本当に実力があるなら年齢は関係ありません。たとえ10代でも面白いWebサービスを作ってバリバリ稼いでいる人はいますし、60代でも若者に負けないスキルがあれば活躍の場は無数にあります。
ただプログラミングと一言で言っても、Web系で常に工夫改善できる場合はニーズがありますが、基幹系の受託は厳しいでしょう。
おすすめなのは、まずアプリを自作してみることです。というのも単に「プログラミングが出来ます」と言っても、企業から見たらどの程度のレベルなのかが分からないから。アプリを作ってappストアで販売し、話題になれば「このアプリが作れる人ならこのくらいの仕事は頼めるかな」というスキル証明になりますよね。
ITベンチャーを狙うなら、今は正社員雇用より業務委託でアプリ制作を受諾する方が可能性があると思います。そもそも「ベンチャー企業で需要があるのか」とありますが、誰かに雇用してもらうことを前提とせず、自分で起業すればいいのではないでしょうか?
例えば個人事業主としてスキルを磨き、ランサーズやクラウドワークスに登録してアプリ制作を受諾すれば一人で食っていけるくらいは稼げるでしょう。起業するのに遅すぎることはないので、実力さえあれば年齢関係なく活躍の場はあると思います。
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