私達の概念はもう古い。新時代のブランディングで役立つ“新しい価値”

 

・クラファンで掴んだ生活密着の服

今の話で言えば、大手企業が生産体制などを見直す中で、ブランドの新たな姿勢を模索していたけど、一方で、全く洋服の知見もない中、無名なたった一人の人物が立ち上げたという「Jocund(ジョコンド)」というブランドもまた、服に新しい価値をもたらすものでした。

着目したのは、リモートワークに特化した仕事と家の間をいく洋服。自らが質の高い暮らしを意識して、インテリアなどの良さを日頃から、YouTubeで発信しているそうで、登録者数は万を超えます。

既にその価値観は一部の間で浸透していたけど、自らその質の高い暮らしに連動して、こうしたリモートワークに特化した服の必要性を着想したそうです。価値観からものづくりにして、よりマネタイズするフェーズに来たと言えます。

ただ、彼自身、ものづくりに関しては知見がなく、当然ながら、立ち上げ当初は、その作り方すら知らなかったといいます。

リモートワークを繰り返す中で、ボタンのない袖、お尻で踏まない裾など、そこに相応しいと考えるこれまでにないタイプのアパレルデザインを考え、自ら、ネットの検索から始めて、自ら工場に問い合わせ、必要な予算を割り出し、クラウドファンディングに挑戦するに至ります。

僕はここがすごいなと思っていて、 まず価値観を醸成すれば、ものづくりが後からついてきているという現実。かつてであれば、考えられないわけである。ものではなく、価値から生まれるものづくりである。

だから、僕らは商品に対しての固定概念を一度、取り外した方がいいでしょう。大量生産大量消費にはない、真にお客様と育む価値観をどう構築するか、です。ものではなく価値で追う時代だと痛感させられたわけです。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊145マガジン「腹割って話そうぜ!」まぐまぐ!出張版』2021年12月6日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込962円)。

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