最後に11月5日に尹錫悦氏が「国民の力」党の予備選挙で勝利を収めたときの演説文をかなりはしょって重要部だけをコンパクトに掲げたい。11月7日のメルマガ#355号に一度ご紹介しているが、改めてどんなことを考えている人なのかを理解するために再掲載する。原文は「丁寧体」なのだがここでは「だ体=日記体」で。
<尹錫悦の党内勝利(大統領候補選出)のときの演説文>
わたしは、公正な基準で社会の隅々までまん延した特権と不正・反則を正せという国民からの命令を知っている。自分は(検事として)「人に忠誠を誓うことなく、国と国民にだけ忠誠を尽くす」という信念で生きてきた。わたしの予備選挙の勝利を、現政権は非常に恐れ、痛恨の極みと感じていることだろう。チョ・グクの偽善、秋美愛の傲慢という仮面をはがした公正の象徴だからだ。文在寅政権の正当性を崩す致命的な痛みであるためだ。
今回の大統領選挙は、いつもの大統領選挙ではない。国の存亡がかかった絶体絶命の選挙だ。政権交代を果たせなければ法治蹂躙が続き、非常識になって民主党の逸脱はさらに度を増していくことになる。自分たちの腐敗が明るみに出るのを防ぐために、国の法秩序をどれほど歪めていくことでだろうか。不正・反則により結果が歪曲される社会は、挑戦と努力を抹殺してしまう社会。既得権の世襲を遮断して途絶えた階層移動のはしごを再びつなぎ合わせる。国民統合の国を作る。文在寅政権は、この国を理念でもって国民を二つに分裂させた。進歩の大韓民国、保守の大韓民国が別々に存在するわけではない。大韓民国は一つあるだけだ。
尹錫悦の辞書には、ネーロナンブル(自分がやればロマンス、他人がすれば不倫の意)はない。嘘をつかない真実味のある大統領になることを誓う。今回の大統領選挙は、「常識の尹錫悦」と「非常識の李在明」との戦いだ。合理主義者とポピュリストの戦いだ。再び敵味方に分けることとポピュリズムに代表される人を候補に立て、原則のない勝利を追求するというこの悪辣非道さを審判していたきたい。「既得権の国」から「機会の国」へ、「略奪の大韓民国」から「公正の大韓民国」へと変える。必ず政権交代を成し遂げる。
(無料メルマガ『キムチパワー』2021年12月10日号)
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