警視庁が目黒区役所から預かったフロッピーディスク紛失にネット「まだ使ってたのか」「ドクター中松かよ」

2021.12.27
by gyouza(まぐまぐ編集部)
shutterstock_416464396
 

警視庁が27日、東京・目黒区にある区営住宅の申込者38人分の個人情報が入った「フロッピーディスク」を2枚を紛失したと発表した、とNHKニュース毎日新聞などが報じた。警視庁によると、申込者が暴力団関係者かどうか照会するため目黒区役所から預かっていたという。同組織犯罪対策3課によると、フロッピーには区営住宅に申し込んだ20~80代の男性38人の氏名、生年月日、性別が記録されていたが、38人とも暴力団関係者ではなかったとしている。

このニュースが報じられると、SNSのTwitterには「フロッピーディスク」という言葉がトレンドワードとして上位に浮上。なぜなら、スマホでYouTubeやSNSをやってる令和の時代に、警視庁や目黒区役所がまだフロッピーディスクで個人情報を管理していたということが判明したからだ。

もしかすると、「フロッピーディスクって何それ、美味しいの?」という平成以降生まれの方のために、フロッピーディスクとは何か、Wkipedia「フロッピーディスク」を参考に説明しよう。

フロッピーディスクは磁気ディスクの一種で、磁性体を塗布・蒸着した樹脂製小円盤を樹脂製の保護ケースに入れたもので、「フロッピー」「FD」と略称される場合もある。今から20年ほど前までは普通に使われていた記録メディアだったが、その後「MO」や「CD-R」「DVD-R」などに取って変わられ、最近ではその姿さえ見かける機会がなくなった。フロッピーディスクは2011年3月、ソニーが撤退したことにより生産を終了している。

1280px-Floppy_disk_2009_G1

左から8インチ、5インチ、3.5インチの フロッピーディスクGeorge Chernilevsky, Public domain, via Wikimedia Commons

そんな「過去の遺物」状態のフロッピーディスクを、目黒区役所は住民の個人情報の保存に使い、さらに警視庁がそのディスクを受け取って使用していたという事実に、ネット上ではフロッピーディスクを使っていた元ユーザーから、名前だけは聞いたことある状態の人まで、ニュースの内容を超えて盛り上がっているようだ。

たしかに、いまあえてフロッピーディスクに入れるというのは、だれも読み込めないという意味においては最強のセキュリティ対策かもしれない。ドクター中松さん、出番ですよ。

print
いま読まれてます

  • 警視庁が目黒区役所から預かったフロッピーディスク紛失にネット「まだ使ってたのか」「ドクター中松かよ」
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け