「コロナ禍は今年中に収束」と断言する長尾和宏医師はオミクロン株をどう見るか

 

質問 これから求められる医療人材はどんな人でしょうか?

お答え

偏差値ではなく人間力が求められます。と申し上げても分かりにくいですかね。

平たく言うならば、優しく、努力家で、人間好きな人です。偏差値は55でいいでしょう。

性別はもちろん多様性の尊重も大切だと思います。

個人的には、自衛隊(防衛医大)ではありませんが、入試に体力測定が必要だと思います。

高校野球やラグビーで実績のある人などの「アスリート枠」を医学部にも設けたほうがいいと思います。とにかく、お勉強ばかりしすぎて、体力とコミュニケーション力という、本来医者に一番必要なものを持ち合わせていない若い臨床医が増えてしまい、不安です。

偏差値だけで医学部入学者を決める仕組みは変えるべきです。

質問 長尾先生が今年注目している人物は?テーマは?

お答え

……思いつくまま若い人のお顔を思い出して挙げてみましょうか。

ファストドクターの菊池医師、プライマリケア連合学会の草場医師、在宅医療で有名な、悠翔会の佐々木医師あたりでしょうか。皆さん既に有名人ですよね。

テーマは、それぞれ救急医療、総合診療、在宅医療、です。

医療界も大胆なイノベーションが必要ですが、医学会や医師会は年功序列なので、自らはできません。若い力が医療のカタチを大きく変える、と思います。

変えないと、もう日本の医療はもちません。アメリカや中国に奪われます。

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町医者、「長尾クリニック」名誉院長。1958年香川県生まれ。高校時代に実の父親が自死をしたことをきっかけに医者を目指すことを決意し、苦学して東京医科大学に入学。学生時代に無医地区活動に邁進したことから、地域医療に目覚める。1984年、大阪大学第二内科入局。1995年、尼崎に「長尾クリニック」を開業。町医者という名前に誇りを持ち、外来と在宅医療に邁進。『平穏死10の条件』『痛くない死に方』等ベストセラー多数。

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