新型コロナウイルス対策として日本政府が国民へ配布目的で作成した「アベノマスク」を含む布マスクの在庫8千万枚について、殺到したという配布希望者への配送費用が10億円にのぼることが政府関係者への取材でわかったと西日本新聞が2日に報じた。同報道によると、配布せずに廃棄した場合の費用はたった6千万円ほどで済むという。「アベノマスク」をめぐっては、厚生労働省が31日、政府が大量に保管している約8千万枚の在庫に対し、無料配布を希望する人から約37万件、推計で計2億8千万枚以上の申し込みがあったと発表し、「水増し疑惑」が浮上していたばかり。
【関連】アベノマスク配布希望“2億8千万枚”の大嘘。また虚言で自分を擁護?安倍政権が調達した枚数と同じ謎
血税を10億円も使って希望者へ「アベノマスク」を配布する必要はあるのか?
自身のコロナ対策を自画自賛するように「2.8億枚の申し込みがあった」と自慢していた安倍晋三元首相だが、その再配布に10億円という膨大な配送費がかかることが表になってしまった今、真っ青になった顔面をアベノマスクで覆い隠したいにちがいない。
厚労省の関係者は、まだ具体的な配送費は不明と話しているそうだが、明らかに廃棄した方が安く上がることは目に見えている。元為政者の「自尊心」とやらのために国民の血税10億円をムダ使いされたのではたまったものではない。生活に困っている世帯への給付や医療従事者への手当に使うという発想はこの国の政治家にはないのかもしれない。
そして安倍氏は、マスクの再配布を自慢する暇があるのなら、広島の選挙で河井案里氏に1.5億円を送金した経緯や、森友問題の一連の疑惑について国民の前で話すことの方が重要だと思うのは私だけだろうか。
【関連】1億5千万で狂った人生。河井案里氏を自殺未遂に追い込んだ安倍晋三氏に良心はあるか?
【関連】元検事・郷原信郎氏が疑問視。森友裁判で国があえて認諾を選んだ「3つの理由」
この「アベノマスク10億円配送費」問題をめぐって、ネット上では案の定、批判や疑問の声が多くあがっている。