オミクロン戦は短期集中で。地方と都市部で別の対策が必要なワケ

 

もちろんロックダウンなどしないに越したことはない。だが、どうせ戦うなら、戦わなければならないなら、一部の人だけに重荷を背負わせるのではなく、社会全体で団結してかかるべきである、と思うのは自分だけだろうか。

政府のやり口は凡そ分かっている。このままこれ以上は特に何もせず、自然に(理由も分からぬまま)ピークアウトするのを待ち、然る後に「国民の皆様のご協力により、幸いにも…」などと嘯いたりするのであろう。実際そうだったなら結果としてそれはそれでいいのだろうが、そんな風任せ、運頼みがいつまでも通用するとはとても思えない。

国民の不安の原因は実にこれである。何を根拠に、何を指標に、何をどう考えているのか全く見えて来ないのである。一例を挙げると、ワクチン担当相やコロナ担当相の情報発信量が前任者どころか一般社会における標準的リーダーのそれと比べても明らかに少ないというのはどういう訳か。あれで「内閣府特命」の「担当」の「大臣」などとよく言えたものである。

これはロックダウンというものを未だ経験していないから言える軽口なのかもしれないけれど、個人的には日本人ほど全員野球のうまい国民はいないような気がするのである。これは精神風土的には良いところでもあり同時に危ういところでもある。ただこれも短期に集中して行えば良いところが勝った状態で終えることもできると思うのである。

そろそろ我々も腹だけは括っておいた方がよさそうである。

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image by:Ned Snowman/Shutterstock.com

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ここにあるエッセイが『8人ばなし』である以上、時にその内容は、右にも寄れば、左にも寄る、またその表現は、上に昇ることもあれば、下に折れることもある。そんな覚束ない足下での危うい歩みの中に、何かしらの面白味を見つけて頂けたらと思う。

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