維新の松井一郎氏、水道橋博士ツイートに「法的手続き」「RTも同様」と“スラップ訴訟”匂わせ

2022.02.14
by gyouza(まぐまぐ編集部)
Ichiro_Matsui_2021-10-24
 

立憲民主党の菅直人氏とのバトルや「れいわ新選組」議員との訴訟などで昨今多くの注目を集めている「日本維新の会」だが、再びネット上で「熱い戦い」が繰り広げられているようだ。

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維新の松井一郎大阪市長は13日、お笑いコンビ「浅草キッド」の水道橋博士がSNS「Twitter」に投稿したツイートについて、「法的手続きします」とリプ欄に投稿し、同ツイートを「リツイート(RT)した方も同様に対応します」と書き込んだことが大きな話題となっている。

水道橋博士は13日午前7時過ぎに以下のようなツイートを投稿。

これは、『金子吉友の「あつまれニュースの森」』というYouTubeチャンネル上に公開された、『【維新の闇❗️】大阪市長・松井一郎の経歴を調べたらヤバかった❗️競艇利権、父良夫氏の成り上がり、ファミリー企業利権、退学、傷害事件、パワハラまで掘ればこれだけ出てくる』というタイトルの動画について、水道橋博士が「維新の人たち&支持者は事実でないなら今すぐ訴えるべきだと思いますよ(笑)」と、維新関係者に“事実ではないなら訴訟したら?”と促したツイートである。

このツイートに対して、松井市長が反応。リプ欄に以下のコメントを投稿した。

さらに、この水道橋博士のツイートをRTした人も同様に法的手続きをすると投稿している。

この松井市長の「反論」に対して、水道橋博士が返した答えがこれだった。

なんと、大阪維新の会の法律顧問である弁護士・橋下徹氏に対して「弁護をお願いできますか?」とツイッターで呼びかけたのだ。

なぜ水道橋博士は、あえて維新側にいる橋下徹氏に「弁護をお願いできますか?」と話しかけたのか、それは橋下氏の過去のツイートがきっかけだったようだ。

橋下氏は2016年12月、以下のようなツイートを投稿していた。

橋下氏はこのとき、

民間人からこのように言われて裁判を起こすくらいなら政治家なんか辞めろ。税金の無駄遣いだ。

とツイートしていたからである。そこで水道橋博士は橋下氏に「「公人」は訴訟をやるべきではないって橋下さんはおっしゃっているのですが」と、松井市長という公人から訴えられる可能性が出てきたため、過去にこのような主張を投稿していた橋下氏に弁護を依頼したものと思われる。

今回の、「水道橋博士、公人の松井市長から法的手続きとると言われて橋下弁護士に弁護依頼」騒動だが、元々のYouTube動画の内容に問題があるのであれば、松井市長はじめ維新側の人間は、この動画配信元に対して法的手続きをすべきとの指摘もある。

このツイート騒ぎだが、ネット上には「スラップ訴訟のお手本みたい」(※スラップ訴訟…民事訴訟において「公的に声を上げたために起こされる」加罰的・報復的訴訟を指す言葉、恫喝訴訟、威圧的訴訟とも言う)、「どっちもどっち」などさまざまな声があがっている。

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