立憲民主党の菅直人氏とのバトルや「れいわ新選組」議員との訴訟などで昨今多くの注目を集めている「日本維新の会」だが、再びネット上で「熱い戦い」が繰り広げられているようだ。
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維新の松井一郎大阪市長は13日、お笑いコンビ「浅草キッド」の水道橋博士がSNS「Twitter」に投稿したツイートについて、「法的手続きします」とリプ欄に投稿し、同ツイートを「リツイート(RT)した方も同様に対応します」と書き込んだことが大きな話題となっている。
水道橋博士は13日午前7時過ぎに以下のようなツイートを投稿。
これは下調べが凄いですね。知らなかったことが多いです。維新の人たち&支持者は事実でないなら今すぐ訴えるべきだと思いますよ(笑)https://t.co/JmkFP7ogqQ
— 水道橋博士(a.k.a. 御茶ノ水博士・Netflix版じゃない方の『浅草キッド』実物版 (@s_hakase) February 12, 2022
これは、『金子吉友の「あつまれニュースの森」』というYouTubeチャンネル上に公開された、『【維新の闇❗️】大阪市長・松井一郎の経歴を調べたらヤバかった❗️競艇利権、父良夫氏の成り上がり、ファミリー企業利権、退学、傷害事件、パワハラまで掘ればこれだけ出てくる』というタイトルの動画について、水道橋博士が「維新の人たち&支持者は事実でないなら今すぐ訴えるべきだと思いますよ(笑)」と、維新関係者に“事実ではないなら訴訟したら?”と促したツイートである。
このツイートに対して、松井市長が反応。リプ欄に以下のコメントを投稿した。
水道橋さん、これらの誹謗中傷デマは名誉毀損の判決が出ています。言い訳理屈つけてのツイートもダメ、法的手続きします。
— 松井一郎(大阪市長) (@gogoichiro) February 13, 2022
さらに、この水道橋博士のツイートをRTした人も同様に法的手続きをすると投稿している。
水道橋さんは有名人で影響力があるのでリツイートされた方も同様に対応致します。
— 松井一郎(大阪市長) (@gogoichiro) February 13, 2022
この松井市長の「反論」に対して、水道橋博士が返した答えがこれだった。
「公人」は訴訟をやるべきではないって橋下さんはおっしゃっているのですが、松井知事に昨日、「訴える!」って言われたのですが、橋下さん弁護をお願いできますか? https://t.co/G8f97bYGzr
— 水道橋博士(a.k.a. 御茶ノ水博士・Netflix版じゃない方の『浅草キッド』実物版 (@s_hakase) February 14, 2022
なんと、大阪維新の会の法律顧問である弁護士・橋下徹氏に対して「弁護をお願いできますか?」とツイッターで呼びかけたのだ。
なぜ水道橋博士は、あえて維新側にいる橋下徹氏に「弁護をお願いできますか?」と話しかけたのか、それは橋下氏の過去のツイートがきっかけだったようだ。
橋下氏は2016年12月、以下のようなツイートを投稿していた。
大阪府連会長中山アホぼんが、僕に「アホぼん」、「ピーマン」、「日本一無能な政治家」と言われて1000万円の損害賠償請求をしてきた。民間人からこのように言われて裁判を起こすくらいなら政治家なんか辞めろ。税金の無駄遣いだ。中山アホぼんは大阪いや日本にとって百害あって一利なし。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) December 9, 2016
橋下氏はこのとき、
民間人からこのように言われて裁判を起こすくらいなら政治家なんか辞めろ。税金の無駄遣いだ。
とツイートしていたからである。そこで水道橋博士は橋下氏に「「公人」は訴訟をやるべきではないって橋下さんはおっしゃっているのですが」と、松井市長という公人から訴えられる可能性が出てきたため、過去にこのような主張を投稿していた橋下氏に弁護を依頼したものと思われる。
今回の、「水道橋博士、公人の松井市長から法的手続きとると言われて橋下弁護士に弁護依頼」騒動だが、元々のYouTube動画の内容に問題があるのであれば、松井市長はじめ維新側の人間は、この動画配信元に対して法的手続きをすべきとの指摘もある。
このツイート騒ぎだが、ネット上には「スラップ訴訟のお手本みたい」(※スラップ訴訟…民事訴訟において「公的に声を上げたために起こされる」加罰的・報復的訴訟を指す言葉、恫喝訴訟、威圧的訴訟とも言う)、「どっちもどっち」などさまざまな声があがっている。
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