芸能界でよく聞かれる“忖度”という言葉。特に大手の事務所や大物芸能人に対して気を使うテレビ局などがする行為だと捉えられています。中でも一度は耳にしたことがあるのが“ジャニーズ忖度”。実際にいつ、どんな現場で行われるのでしょうか?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、ある一通のメールで証明されてしまったジャニーズ忖度について解説していきます。
“ジャニーズ忖度”の存在を裏付けてしまったメール
3年前の夏、公正取引委員会がジャニーズ事務所に『新しい地図』のテレビ出演に際し各局に圧力をかけた疑いがあると注意処分を下した騒動が再燃しています。
『文春オンライン』がその証拠となるメールを公表したからです。この騒動、当時芸能マスコミの間では“忖度”という表現が流行語にもなりました。
そこまではしないと思いますが、もしこれが捏造ではないとしたら、それを裏付ける、今までになかった証拠の公開になるわけです。
そのメールは2020年10月頃、『King & Prince』をプロデュースする『ユニバーサルミュージック』の執行役員が部下に送ったとされるものでー
邦楽MD各位
お疲れ様です。
大変デリケートな話をさせて頂きます。
で始まるメールです。
その内容は、この執行役員が香取慎吾主演のテレビ東京系のドラマのエンディング・テーマから、『ユニバーサル~』所属のアーティスト『HY』が“ジャニーズと弊社との関係性を鑑み”辞退することを伝えているものです。
ドラマの主題歌に関しては今までも度々トラブルが発生することはありましたが、“忖度”が理由としたら極めて異例の出来事でしょう。
私も長い間、ジャニーズ事務所の取材をしていますが、こんな重要なことが1本のメールで処理されていたことに正直驚きました。
こういった“秘め事”は証拠は残さないこと!…が大原則だからです。
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携帯やスマホのメールはその場で消去できても、復元できる方法はある事をこの執行役員は知らなかったのでしょうか、それとも誰が見るかわからないメールをそんな重大な“秘め事”に使うことを全く気にしていない人物なのか…。