これが何を意味するかというと、
■ 自分がやるべきことに掛けられる時間が減ってしまう
ということですよ。今まではいつでも自分のことだけを考えていたら良かったんです。仕事といえば、自分の責任範囲の中のことで、それは自分の振る舞いでほとんどの決着を付けられるモノだったんですね。
もっといえば、他の人が何を、どうやろうが、究極的なところでは責任を問われないのですから、意識を向ける義務は無かったんです。
それが根本から変わるのが部下を持ってからのあなたなんです。つまり部下の成果イコール自分の成果にもなる反面、部下の失敗イコールあなたの失敗にもなるわけですよ。
だとしたら、放置プレーはできないですよね。だからあなたは部下に意識を向けざるを得ないのです。
つまりその分、自分がやりたいことに掛けられる時間が減るということでしょ。ですから、誰を課長にするかという選択に於いては、
● 自分の可処分時間が減っても業務をこなせそうな人
という視点が大事になるんです。
つまり、部下を持っていない情況で、仕事がパツパツになっていて、いつも残業をしているような人を、誰かの上司にしてしまうと、上司としての振るまいができなくなるということですよ。
これは今、平社員のあなたにとっていえば、
● 如何に残業をせずに、今の業務を完了させられるか?
が実は、昇進レースではかなり有効な要素になるということです。
ここに気付いていない人が非常に多いんですよ。そのことを生産性というのです。
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