ティラノサウルス3種説から連想するプーチン筆頭「現代の3暴君」

 

そんなティラノサウルスですが、今年3月3日付で「ナショナルジオグラフィック」の日本版サイトに「ティラノサウルスは実は3種いた、新たな論文が物議、議論白熱」という最新ニュースが掲載されました。
ティラノサウルスは実は3種いた、新たな論文が物議、議論白熱 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

本文はリンク先を読んでいただくとして、こちらでは要点だけ引きますが、映画『ジュラシック・パーク』の各種恐竜の造形などにも関わっているアメリカのフリーランスの古生物学研究家、グレゴリー・ポール氏が、3月1日付の学術誌『Evolutionary Biology』に、これまで1種類とされていたティラノサウルスが、実は「3種類だった」という論文を発表し、物議を醸しているそうです。

グレゴリー・ポール氏の研究チームは、37体のティラノサウルスの化石の下あごの歯と大腿骨を中心に計測し直した結果、オスとメスという性差とは違う個体別の特徴が複数見つかり、その結果「ティラノサウルスは3種類だった」と結論付けたのです。リンク先の記事には、他の研究者の反論なども掲載されていますが、あたしの琴線に触れたのは、グレゴリー・ポール氏のネーミングに関する提案です。

ティラノサウルスはラテン語で「暴君トカゲ」という意味ですが、ティラノサウルスの正式名称は「ティラノサウルス・レックス」、「レックス」は「王」なので「暴君トカゲの王」という意味になります。そこでグレゴリー・ポール氏は、自分が別種だと主張する他の2種を「暴君トカゲの女王」を意味する「ティラノサウルス・レジーナ」と「暴君トカゲの皇帝」を意味する「ティラノサウルス・インペラトル」と命名しようと提案したのです。

もちろん、まだ1つの仮説に過ぎませんが、これまでずっと1種類だと思っていたティラノサウルス・レックスが「3種類だった」という主張は、ロックバンド「T・レックス」のマーク・ボランが、実は二卵性双生児で、双子の姉がいたという事実を知った時よりも衝撃を受けました。そして、これまでの「王」に続き、新たな2種に「女王」「皇帝」と命名しようという提案は、マーク・ボランの「ボラン(Bolan)」が本名ではなく、彼が少年の頃から憧れていた「ボブ・ディラン(Bob Dylan)」を縮めた造語だという事実を知った時よりも感動しました。

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