グレゴリー・ポール氏の主張を否定している研究者には申し訳ありませんが、あたしは夢のあることが好きなのです。しかし、1つだけ気になることがあります。それは「暴君トカゲの王」というそもそものネーミングです。「暴君」と言えば「ハバネロ」くらいしか思い浮かばないあたしにとって、実際に食物連鎖の頂点に君臨していた狂暴な恐竜の名前が「暴君トカゲの王」というのは、心から「別の時代に生まれて良かった!」と思うほど恐ろしい名前なのです。
それなのに、その恐ろしい「暴君トカゲの王」の他に「暴君トカゲの女王」と「暴君トカゲの皇帝」までいたとする仮説は、現代に置き換えると、とても恐ろしい近未来を暗示しているように感じてしまうのです。現在の地球上の「暴君トカゲ」と言えば、もちろんロシアのウラジーミル・プーチンですが、この「王」の他に、人類を恐怖に陥れる「暴君」が2頭いるとすれば、それはアメリカのドナルド・トランプと日本の安倍晋三ということになります。
つまり、今回のグレゴリー・ポール氏の論文による主張が何かの暗示だとすれば、それは、次のアメリカ大統領選におけるドナルド・トランプの復権と、次の日本の国政選挙における安倍晋三の復権なのです。プーチンという1頭の「暴君トカゲ」が権力の座に居座っているだけでも、これほど多くの罪なき人々が虐殺され続けているのに、プーチンと同じく恐竜並みの思考回路しか持ち合わせていな「暴君トカゲ」があと2頭も増えたら、地球上の人類はアッと言う間に絶滅してしまうでしょう。6600万年前の恐竜たちと同じように……。
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