そんななか、3月28日、市民団体庶民民生対策委員会（上述の韓国納税者連盟とはまた別）は、金夫人を「強要、業務上横領、特定犯罪加重処罰法違反（国庫など損失）教唆」などの疑いでソウル警察庁に告発したと発表した。
この団体は告発状で「金夫人は文在寅大統領任期中、大統領夫人の地位を利用して青瓦台特殊活動費支給担当者に数百着の高価名品衣類および靴そして数億ウォンに該当する装身具などを購入するよう強要した」と主張した。
さらに「これにより特殊活動費の支給担当者らがやむを得ない状況でこれを執行し、業務上横領罪および国庫等損失違反を犯すよう教唆した」と述べた。庶民民生対策委は「（大統領府が）裁判所の公開決定にもかかわらず控訴を提起したことは厚顔無恥」とし「大統領と大統領夫人に国家権力、名誉を付与し、それに伴う特殊活動費を使用するよう税金を納めた国民が、その内訳を知ろうとするのは法が許容した当然の権利」と明らかにした。
大統領任期終了を目の前に、夫人までが裁判に訴えられるような身分に成り下がっており、今後の文在寅氏の言動が注目される。とりあえずきのう3月28日、大統領選挙から19日目にしてついに文と尹は午後6時30分に会い、常春齋（サンチュンジェ。青瓦台の中にある）に入って公式晩餐が始まった。
新旧の大統領が会ってバトンタッチ的な会談をするのだけれど、19日目に会合が持たれたのは歴代では一番遅いケースとなった。普通ならば旧大統領がどっちかというと大きな譲歩をして会うことになるのだが、今回は（文在寅の息のかかった人事をしておかないと文在寅本人がかなりやばいことになるので）監査院の人事問題を含めた諸々の問題がぶつかりあってなかなか会合成立ができなかった模様だ。
どういう風の吹き回しで文が会うと言ってきたのかわからないが、とりあえずは「格好がついた」場となったわけだ。
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