A大尉はイ容疑者に腕時計型隠しカメラを宅配で受け取り、軍部隊内に持ち込んだりもした。彼が使用した隠しカメラは携帯電話より画質が落ちるなど性能は良くなかったという。
A大尉は飛ばし携帯まで動員して軍事機密を数回撮影した後、北朝鮮ハッカーに転送した。
この中には韓国軍合同指揮統制システム(=軍戦場網、KJCCS)へのログイン資料なども含まれていることが分かった。戦場網自体は2級軍事機密に分類されるが、この中には1級機密も多数存在しているという。
しかしながら実際のハッキングは不発だった模様だ。
安保支援司令部は今年1月、A大尉に対する情報提供を指示し捜査に着手した。
この過程で民間人イ容疑者も関与した事実を把握し、警察庁国家捜査本部安保捜査局と協力捜査を行った。
イ容疑者も国家保安法違反の疑いで拘束起訴された。
安保支援司令部の関係者は、「軍で使用中の電算網がハッキングされた場合、大量の軍事機密が流出し国家安保に甚大な危険をもたらす恐れがあった」と述べた。
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