ロシアからの「核」だけじゃない。日本が抱える“兵器以外の北朝鮮リスク”とは

 

そのうえで、第二のリスクとして「北朝鮮のミサイル開発」ということになります。

このことはニュースなどにおいて報道されていますが、そのミサイルは、北朝鮮はすべて「防衛用」ということにしています。

しかし、実際にはどこを狙っているかはわかりません。

日本のことわざにも「攻撃は最善の防御」などという言葉もありますので、その意味で防御という名の攻撃を日本にしてこないとも限らないのです。

しかし、それも国交がないことによって日本は基本的に情報を得ることができないということになるのではないでしょうか。

日本が北朝鮮の情報を得ることができないということになれば、攻撃の兆候なども事前に知ることができませんし、また、その政治的な内容も知ることはできないのです。

もちろん、どの国も様々な機密があるので、その内容を知ることはできないのかもしれません。

しかし、その国の中において雰囲気を見ることで、だいたいのことは見えてきます。

しかし、国交がないということになれば、そのような雰囲気を知ることもできないということになるのです。

そしてその国が核兵器を開発しているということになります。

現在の、推定された北朝鮮の国力であれば、ミサイルがくることはあっても北朝鮮の軍隊が日本に上陸し日本を征服するということは、あまり現実的ではないかもしれません。

しかし、では北朝鮮がロシアや中国と同盟を組んだ場合に、その先制攻撃として北朝鮮のミサイルが使われた場合はどうなるのかというシミュレーションも考えなければならないということになります。

つまり、これからの冷戦構造において、ロシア・中国・北朝鮮というような連合が組まれ、韓国が北朝鮮側についてしまった場合、日本と台湾が孤立するということになります。

そのようなシミュレーションはできているのでしょうか。

(メルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』2022年5月2日号より一部抜粋。続きはご登録の上、お楽しみください。初月無料です)

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