イスラエル現地メディアは「昨年6月、航空機搭載型レーザーで高度3,000フィート(約914メートル)上空から1キロ離れたドローンを撃墜したのに続き、今回は数キロ離れたところで低く飛行するドローンの翼を破壊し墜落させることに成功した」と伝えた。
イスラエル国防省は「来年上半期には約20km距離の目標物も撃墜できる水準になるだろう」と話した。
防衛産業界はアイアンビームのようなレーザー防空兵器が1回の発射費用が「無料」と言えるほど安いという点に注目している。アイアンドームが使用する迎撃ミサイルの価格は、1発当たり5万ドル(約6,300万ウォン=約630万円)に達する。
一方、アイアンビームの場合、1回の打ち上げにかかる費用は2ドル(約2,500ウォン)に過ぎないという。特にミサイルは在庫がなくなれば使えないが、レーザーは電気さえ供給されれば無制限発射が可能だ。
イスラエルのナフタリ首相は「敵の攻撃を無力化するだけでなく、経済的に破産させることができる『ゲームチェンジャー』になるだろう」と評価した。
米国やロシア、ドイツ、中国などの軍事強国もレーザー防空兵器の開発に力を入れている。これらの国々はすでに開発したレーザー兵器の射程距離向上と破壊力強化に力を入れているという。
米国はボーイングの「HELMD」、ロッキードマーティンの「ADAM」と「ATHENA」、米海軍の「LAWS」などを開発している状態だ。また、ドイツのラインメタルは「HEL」、ロシアは「ペレスベト」を開発、実用化に乗り出した。
これらの武器は近いうちに実戦に配置され、実際の陸海空戦場で攻撃と防御に積極的に活用されるだろうとみられている。
特にロシアの場合、すでに実戦で使用中だという主張も出ている。ロシアのボリソフ副総理は先月18日、「ロシア軍特殊部隊が(ウクライナで)ペレスベットを利用して敵の監視衛星とドローンなどを攻撃している」と主張した。
韓国も爆発物除去用レーザー兵器を開発したのに続き、来年までにレーザー防空兵器を開発する予定だ。日本の軍事用レーザー開発はいかほどなのであろうか。気になるところだ。
レーザー兵器が完成すれば、北からの攻撃にも効果的に対処可能となるようで、これはかなりうれしい内容といえる。
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