そもそも、マカライトグリーンは、かつて中国産の養殖ウナギからたびたび検出された薬品です。自分たちが使いまくった禁止薬品を、台湾に当てはめているだけです。このように、自国の非道を他国に当てはめるというやり方は、日本軍による南京大虐殺や万人坑といったでっちあげと一緒です。中国の歴史上、自分たちが幾度も繰り返してきた虐殺手法を日本に当てはめて糾弾するというやり方です。
ロシアとの近い関係を維持し続け、台湾に対する発言がだんだんと過激になってきている中国は、「シンガポールで行われた米中国防相会談でも、中国の魏鳳和(ぎ・ほうわ)国務委員兼国防相が『いかなる台湾独立の企ても断固粉砕する』と強調した」とのことです。
今年の秋に習近平の3期目の続投が決まれば、習近平の独裁体制はさらに強化されるでしょう。それに向けた布石としての強気発言で、中国による台湾への嫌がらせは、これからもっとあからさまになってくるかもしれません。
また、わざわざ台湾独立の企ては断固粉砕すると言っているということは、「台湾独立の企てをでっちあげて粉砕するから覚悟しろよ」と言っているように聞こえます。台湾は、最大限に情報を収集し最新の注意を払って、中国の動きに気を付けるべきです。(メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年6月15日号より一部抜粋)
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