光一ならぬ萩生田「統一」状態。安倍晋三氏の側近と統一教会の深すぎる絆

 

そして、さらに酷すぎる言い訳が、今夏の参院選の公示日前の6月18日、八王子にある旧統一教会の教団施設「世界平和統一家庭連合 八王子家庭教会」を訪れていたことが報じられた生稲晃子参院議員(当時は候補)です。「八王子家庭教会」は誰が見てもひと目で分かる宗教施設で、入口には「世界平和統一家庭連合八王子家庭教会」と大きく記されています。それなのに「気づかなかった」と言い張る生稲晃子議員は、次のように説明しました。

「暑かったので顔(化粧)を直すこととか、自分が何をしゃべるのか、きちっと間違えないようにしゃべらないといけないとか。そういうことに必死で、何も見ずに。いつも、そんな感じの移動なものですから。その時も(入口の看板を)全く見ていなかったんですね。だから知りませんでした」

これほど無理のある言い訳も珍しいですね。だって、百歩譲って本当に入口の看板を見ていなかったとしても、会場に入れば怪しげな祭壇があり、その脇には統一教会の創始者の文鮮明氏と現在の韓鶴子総裁の大きな写真パネルが飾られているのですから、誰が見ても教団施設であることは一目瞭然だからです。

それに、生稲晃子議員は「別の場所で演説をしていたら、知らない男性から『この近くに人が集まっているので、そちらでも演説してほしい』と頼まれ、スタッフの判断でそちらに向かった」と説明していますが、これもありえない話です。通常、選挙演説は、何時何分から何時何分までは●●駅前、何時何分から何時何分までは●●商店街…というように、分単位でスケジュールが決まっており、その場で声を掛けて来た相手に着いて行くなど考えられないからです。

また、この説明が仮に本当だとすれば、いくら何でも、どこの誰かも分からない相手に着いて行くことなどありえませんので、少なくとも名刺くらいは受け取っているはずです。そして、その名刺には「世界平和統一家庭連合」と書かれているはずですから、この時点で相手が何者か分かったはずです。

生稲晃子議員の説明を一から十まですべて信用すれば、生稲陣営は「名刺も出さない、どこの誰かも分からない男」に案内されるまま、車で30分近くも掛かる教団施設へ着いて行き、入口の看板も見ずに、ここが何の施設なのかも確認せずに中へ入り、文鮮明氏と韓鶴子総裁の大きな写真パネルの横で、大勢の信者に向かって演説したことになります。そして、それでも教団施設とは気づかなかったということになります。

こんなバカげた話、一体どこの誰が信じると思っているのでしょうか?さらには、生稲晃子議員に同行した萩生田光一政調会長(当時は経産相)も、この施設について「お名前はちょっと分からないのですけれど、八王子の子安町にある施設です」などと説明したのです。

おいおいおいおいおーーーーい!ここはお前が30年前から数え切れないほど通って来た「旧統一教会の八王子家庭教会」だろが!お前が落選中だった2009年から2012年の民主党政権時代、毎週のようにここに通い、文鮮明氏と韓鶴子総裁の大きな写真パネルに最敬礼してから登壇し、集まった信者に向かって「私と一緒に日本を神の国にしましょう!」と洗脳スピーチを繰り返して来た教団施設だろが!信者たちが「萩生田先生は教祖と同じくらいのVIP待遇でした」と証言している旧統一教会の施設だろが!それなのに「お名前はちょっと分からないのですけれど」って、おいおいおいおいおーーーーい!

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