サッカーにはいろんな要素があり、速攻をしかけた方が良い場面もあれば、ゆっくりボールを繋ぐ必要がある場面もあります。ドイツには後者の選手が少ないため、優秀な日本人が活躍しやすい環境にあるといえます。ドイツで活躍した(または今も活躍している)選手を挙げると、香川(MVPになった)、鎌田、長谷部、岡崎、原口、乾、内田、などなど頭が良くて時間を使える選手が多いです。
恐らく、そこそこJリーグで活躍できる日本人選手なら、かなりの確率でドイツでやれるはずです。
ただし、貴重なスタイルの日本人がドイツに挑戦するにはデメリットもあって、はっきりした結果を出さないと人気が出ないというのがあります。先ほども言ったように、日本人のようなプレーヤーはドイツには少ないと言いました。それは、そういうプレーがあまりファンから認められないという所もあるのです。ドイツで人気なのはスピードとパワーがあって、すぐにゴールに迫れる選手です。
日本人はそういうプレーをしない訳ですから、ゴールとか勝利とか分かりやすい結果がでないと、結構すぐに干されます。
自分の目で見れば、どう考えても必要な選手なのに、チームが勝てないと出場機会を奪われてしまう選手は割といます。
もうこれは市場原理と同じで、フロンティアであるからこそ、認めさせるのに苦労するということなのです。
それでも、最近の日本人選手のドイツでの活躍は目覚ましいです。どんどんドイツに来て、日本人のサッカーを伝えてほしいですね。
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