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Kaunas, Lithuania 2022 - April 20: Microsoft logo on screen and Bill Gates in a background. He is a co-founder of Microsoft

ビル・ゲイツが成功した理由のひとつは「感性」に頼る行動だった

成功している企業家が行動する際に大切にしていると口を揃えて言うのが「感性」。果たして、感性で行動するとはどういうことなのでしょうか?そこで、今回のメルマガ『熱血日記』では外資系金融機関で30年間の勤務経験を持つヒデキさんが、ビル・ゲイツやヤマハの創業者の経験談を紹介しながら成功のカギを語っています。

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なぜビル・ゲイツは非凡な才能の持ち主なのか?“感性”が毎日を面白くしてくれる

ビル・ゲイツがなぜ非凡な才能の持ち主かという要素をメルマガで連載記事を発行していますが、「理性」と「情熱」(Logos & Patos)という人間の基本的な行動理由に、「感性」もあります。

「理性」だけで物事がうまく行くかというと、受験や資格試験なら良いですが、複数の要因、環境が複雑にからむビジネスでは、そうは行きません。

ビル・ゲイツも、「問題になったことが解決できるかどうかは最後は“感性”だ」と言っています。直感とか、ひらめきに委ねている訳です。これは多くの企業家に共通した経験則です。

今、浜松の実家で原稿を書いていますが、ヤマハの創業家、川上源一さんもそうだったのです。“戦後最も強烈な経営者”との異名をとる川上源一さんは、強烈な個性と自我の塊で、「他人の言うことなど絶対に聞かないぞ」ともいうタイプでした。

戦後間もないころにアメリカを旅行した彼は、そこで戦争直後なのに、楽しそうにスポーツや音楽にいそしんでいる姿を見て、日本も将来豊かになったらこうした時代が来るに違いない、と予感します。

そして、浜松のヤマハを楽器やピアノの会社から、オートバイ、マリンスポーツ、クルーザーのメーカーへと発展させていきます。

製品開発にかける情熱も凄いのですが、音楽やグルメにかける情熱も凄い。はたまた狩猟にまで情熱を燃やす。仕事にも趣味にも、知的好奇心、行動力、事業化への取り組みの3点がセットになってヤマハとヤマハ発動機を作りました。

感性がおもむくところに行き、調べて、トライを重ねて、実現させるまでやってみる。これぞベンチャー魂であり、あらかじめ決められたレールの敷かれた大企業や大きな組織で働く人以外は、こうした人間の本能的感性が、成功のキーストーンになるのだと思います。

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今、私が外資系ITベンチャーで必死になってTax Free、免税販売システムを売り込む陰には、相当の失敗があり、成功させるために徒手空拳で取り組んだ結果、「特定のニッチ産業を集中的に攻める」 という戦略にたどりつきました。

その結果、市場規模9,600億円の宝石産業にフォーカスして日夜、営業しておりますが、これなども教科書があった訳ではなく、テレアポリストで上野には宝石会社が多い、そして宝石会社は単価が高い、という偶然と出会い、そこを掘り下げていったに過ぎません。

でも、年に5回ある宝石展示会に足しげく訪問し、3日間の会期で計300社ものブースを飛込営業する、という行動力がセットになって、結果が追い付いてきました。最初に“感性”、“知的好奇心”、つぎに“行動力”、それを掘り下げていったところに “新規事業化”があると思います。 

先日、とある農業機械メーカーが、社員数100人で260億円の売上を出している、という報道がありました。そこの経営者は、社員の創造性に会社の発展を委ねており、営業マンが、毎日各地の農家を訪れ、農業に従事しているかたの問題点を御用聞きに回っていました。

農業器具や、便利ツールなどの発案を現場の問題からヒントを得て、製品化につなげているのです。

なかには、トマトの房が熟してくると、重みでたゆんできて茎が折れてしまうというので、茎をサポートするプラスチックケースを数百円で売り出したところ、飛ぶように売れたそうです。

最初は何も全体像やビジョンが見えていないところに、“感性”を頼りに嗅覚を聞かせて動いていくと、行動力がある限り、何かの形を伴って新しい商品やサービスが生まれてくるのですね。

こうした行動手法は、仕事だけではなく、副業でも、社会活動でも使えるのではないでしょうか。

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image by:Rokas Tenys / Shutterstock.com

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静岡県浜松市出身。バブル期に大学を卒業し、総合商社にバッサバッサと落とされて外資系銀行に就職。ドイツ系銀行、米系証券会社、米系銀行と25年以上を外資系金融で過ごし、クリエイティブな発想を身につける。社会に刺激や知識をバラまくことで活性化させようと決意し、多忙な日々を縫って情報発信を続ける。

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【著者】 ヒデキ 【月額】 ¥605/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 日曜日

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