木村拓哉と竹内涼真はアレの相性真逆…頭に入れるか入れないか、キムタク流台本術に東出昌大も香取慎吾もタジタジ?

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来年1月公開の映画『レジェンド&バタフライ』で織田信長役を、来春に月9枠で連続ドラマ化される『教場』で鬼教官を演じる木村拓哉さん(49)は、「台本」を丸暗記することで有名。「俳優」としてのキムタクは、香取慎吾さんや東出昌大さん、竹内涼真さんとは真逆の面があるようです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

木村拓哉と香取慎吾は正反対

SNSをブラウジングしていたら、元『SMAP』メンバーの台本事情に関する記事に思わず目が止まりました。

週刊誌記者だった頃、ドラマの収録現場への潜入取材は重要なルーティン・ワークだったので、『日刊大衆』が報じた“台本”というキーワードに敏感に反応してしまったというわけです。

記事によれば元メンバーの香取慎吾は、現場にはセリフを入れないで~セリフを覚えてこないで~撮りに入るとありました。

当日のロケの雰囲気、衣装、自分と役柄の精神状態をライブで感じながらその役柄を少しづつ作り上げていくということでしょうか。

なので香取の現場では、作り込まれていないセリフが飛び交い、共演者たちはちょっとしたカオス状態になることもあるそうです。

もうひとり、元メンバーの木村拓哉は香取とは正反対。

現場には完璧すぎるくらい完璧に、台本1冊丸々覚えているんじゃないかというぐらいに撮影に臨むといいますから性格なのでしょうか、几帳面な一面を感じさせます。

たぶん彼の中では台本を覚えた段階で、既に演技プランが出来上がっているのでしょうね。

仕事に臨むこんなスタイルの違いを持った人間が集まるわけですから、何年か経ったグループ・アーティストがよく理由に挙げる“方向性の違い”で解散に至るのもわかるような気がします。

最初はお互いにリスペクトし合って認めていたものの、それぞれが仕事の経験を積んでいくと“それはちょっと違うだろう…”と感じてしまい、我慢できなくなっていくのでしょう。

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駆けずりまわる東出昌大

これまでたくさんの収録現場を取材した私ですが、現場にセリフを入れない役者より、完璧に頭の中に入れてくる役者の方が多いのではないかと思っています。

セリフを入れない役者の中で特に印象に残っているのは、現在“狩人兼役者”という職業の東出昌大です。

彼は『コンフィデンスマンJP』の現場で、台本を片手に畑の中を、まるで野生児のように駆けずり回っていました。

当時何か事情があったのでしょう、事前に覚える時間がなかったのでしょうか、台本を片手にブツブツ言いながら動き回っていたものです。

この収録から約2年後、『寝ても覚めても』での共演をきっかけに唐田えりかとの不倫が発覚するわけです。

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のたうちまわる竹内涼真

また、セリフ覚えに七転八倒する姿を、私は『ブラックペアン』でも目撃していました。

収録現場だった千葉県郊外の総合病院控え室で、スタッフを前に“あ~…セリフが覚えられない…”と言ってのたうち回る竹内涼真の姿を…。

当時彼は吉谷彩子という女優と同棲中で、プライベートでのスキャンダラスな噂もチラホラと聞かれていた頃でしたから、東出と同様、何かセリフを覚える時間がないほどの事情があったのかもしれません。

事程左様に、役者の台本を読む、セリフを覚えるという作業は大変な仕事と言えるでしょう。

香取の場合、セリフを一字一句あえて入れず、それでいて台本の流れは十分に把握できていて、全体的な視野で当日の芝居に臨んでいるということだと思います。

リアルな役柄を演じたいための、セリフに“生命力”を与えたい気持ちからなせる行為なのではないでしょうか。

『マスカレード』シリーズで、長澤まさみがキムタクとの共演を“気疲れする”とか“息苦しい”と感じていたとの報道も一部ではありましたが、几帳面なキムタクの現場への入り方を考えれば、この言葉の意味も少しは理解できるような気がします。

『日刊大衆』にあったこの“台本事情”の記事に、私は香取とキムタクのそれぞれの生き様が見えたようで、少しだけ楽しい気持ちになりました。

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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by : 遊戲基地 / CC BY 3.0 , ホリプロ公式

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