麺を頼めばチャーハン食べ放題。とある千葉の飲食店はなぜ異常にサービスが良いのか?

chinese cuisine - served sweet and sour pork (guo bao rou) in gray bowl on wooden table
 

他にも、お客さまを喜ばせるための心遣いが、チラホラと見受けられます。

麺類を頼まず、単品だけの人でも、100円を払えば、炒飯食べ放題になります。

つまり、炒飯が100円です。

また、ラーメンなどは、お客さまを見て、醤油の量を調整したりしています。

まさに、熟練の料理人です。

ゆで玉子を切る時は、糸を使って、ギザギザになるよう、飾り切りにしています。

町中華では、そこまでしません。

炒飯は、敢えて薄味にしています。

麺類と一緒に食べるなら、薄味の方があっさりと食べやすくなり、たくさん食べられるからです。

もし、もの足りないと感じるなら、テーブルの調味料で味つけすれば良いと言います。

私が感心したのは、あるひとつのメニューです。

「肉だけ酢豚」。

中華屋さんの酢豚には、人参、玉ねぎ、ピーマンなどが必ず入っています。しかも、固いことが多い。

私もそうですが、野菜はいらないと思う人は多いはずです。でも、仕方なく食べているのです。

そんな思いを店主はよくわかってくれているのです。

これは、かなり嬉しいメニューです。迷わず注文してしまいます。

こうした小さな心遣いがあちらこちらに見えて、お客さまも大満足で帰って行くのです。

しかし、あまりのサービスに、「値上げして欲しい」「チップ箱を置いて欲しい」というお客さまも多くいます。

値上げはしないのかと問うと、「メニューや電光掲示板を変えるのにお金が掛かる」と言います。

これは、値上げをしないという強い意志を隠すために言っているようにも聞こえます。

あるいは、考えるのが面倒なのかも。

お客さまが喜べばそれで良い、ということです。

他のことは、あまり考えないのです。

深く考えないからこそ、長く続けられるのかもしれません。

お客さま思いの商売人。

当たり前のことですが、どんどんいなくなっているように感じます。

これからも長く続けて欲しい、大切な人だと思います。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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