元2世信者の会見中止要請で露呈。「親子の断絶」を図る統一教会の手口

 

3.本当に、政治家は「広告塔になって申し訳ない」「関係を絶つ」の意味をわかって話しているのか

あとは、国の対応です。

特に政治家の中は「広告塔になってしまって、申し訳ない」と話す人が多くいます。しかし本当に「広告塔になった」意味をわかっているのでしょうか。霊感商法における金銭的被害だけではないのです。

政治家が祝辞やメッセージを送り、教団の施設、関連団体のイベントで信者らの前で力強く、旧統一教会の活動を賛美して、韓鶴子総裁を誉めたたえる言葉を話すことで、信者らは教義に確固たる自信を持ち、先のような親子を断絶と家庭崩壊をさせるような言動に走ってしまうのです。どれだけの家庭をあなた方が広告塔になることで、壊されてきたか、その意味を真にわかって話をしているのかを問いたいと思います。

過去には、旧統一教会に対して「何が問題かわからない」と言った議員もいますが、真摯に反省をしてほしいのです。

教団の応援を受けて、当選したことへの恩義を感じる議員もいるかもしれません。

また「信者にはいい人もいる」と、馬鹿げた考えを持っている人もいるかもしれません。確かに、信者一人一人の性格は良い人かもしれません。しかしそれが教義・信仰指導によって、良い人のままではいられなくなるのが、今の教団の状況なのです。

これから日本の将来を担うであろう子供たちが、非情な言葉を受けて育っているかもしれない現実に目を向けて、広告塔になった過去の事実にしっかりと向き合い、これまで教団と付き合いがあった自民党をはじめとする議員の方は、本気で教団関係者と手を切ることを考えてほしいと思います。

最後に、知人の弁護士からも、今回の会見中止の件の要請については「名誉棄損にあたる」可能性の見解を頂いています。

まずは会見された小川さんは、自分のお心を第一にして、無理せずお休みされてもよいかと思います。その声は間違いなく、社会に届いています。私はこの教団と両親の言動を絶対に許せませんので、しばらくは、私たちにお任せ頂いても大丈夫です。

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