現役医師が断言。高齢者は「医者に嫌われる」ことを恐れる必要はない

Cropped shot of young male doctor in white coat and stethoscope. Confident general practitioner, medical specialist, physician, counselor standing with folded arms. Medic care professionCropped shot of young male doctor in white coat and stethoscope. Confident general practitioner, medical specialist, physician, counselor standing with folded arms. Medic care profession
 

年齢が上がるにつれてお世話になることが多くなる、病院。医者との関係を良くしようと、必要以上に医者に気を使うお年寄りも多いようです。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では著者で現役医師の和田秀樹さんが「なぜ医者に嫌われることを怖がるのか」という疑問を投げかけながら、医者との付き合い方について持論を展開しています。

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医者との付き合い方

最近になって私の本を読んでいただいたおかげか、検査データ至上主義に疑問を感じてくれるお年寄りが増えてきた。

で、医者に薬を減らしてもらうように頼むのだが、なかなか許してくれない医者が多いらしい。

そこで、医者に嫌われたくなくて、またがまんして薬を飲んで、だるい状態が続くなどというケースが少なくない。

もちろん、仕方がないので、医者がだす薬をもらうだけもらって飲まないという選択肢をする人もいるが、そうすると血圧や血糖値を測ると高いといわれて、さらに薬が増やされる。

そこでも医者に嫌われるのが怖くて、やはり飲んでいないことが言えない。

医者に嫌われることをなぜ怖がるのか?

たとえば手術の前に医者に好かれようとお礼を払う人がいる。

でも、それは医者になめられるだけだからやめたほうがいい。

成功報酬ならともかくとして、こいつは医者の信者だと思われればかえって手が抜かれる可能性さえある。

いろいろと調べていって、あれこれと質問したら、医者は嫌うだろうが、直感的に、この患者の手術を失敗したら訴えられると思われれば、手を抜かない。

今の医者は、国立大学出身だって、私立の6年一貫校出身のボンボンがほとんどだ。もちろん私立大学出身は医者のボンボンが多い。

そういう人がいちばん怖がるのは警察だろうし、民事裁判でさえ怖がる。

医者になめられない、医者になんて嫌われてもいいというマインドリセットで、これからの人生がはるかに楽になる。

ついでにいうと、日本はがんで死ぬ国だから、アメリカ流の心臓病の予防のための検査データの重視がストレスになって免疫機能が下がることのほうがよほど怖い。

これについては、日本における免疫学の権威の奥村康先生と『「80歳の壁」は結局、免疫力が解決してくれる』(宝島社新書)という共著を出した。

かなりの自信作なので、ぜひ読んでほしい。

免疫の基礎知識もわかるし、コロナ対策のばかばかしさもわかる。

※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2022年10月15日号の一部抜粋です。

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