「HUNTER×HUNTER」約4年ぶり再開も「話もう忘れた」ファン困惑、「新連載はじまった」と勘違いの読者も

2022.10.24
by たいらひとし
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『週刊少年ジャンプ』の連載漫画の中でもトップクラスの人気作でありながら、3年11ヵ月の長期に渡って休載していた冨樫義博「HUNTER×HUNTER」が、10月24日発売の第47号でついに復活した。ネット上では待望の連載再開を喜ぶ声が多いようだが、中には連載の中断が長すぎて「想像以上に話が分からない」と休止期間が長すぎてそれまでのあらすじを忘れていたり、「今度、HUNTER×HUNTERという新しい漫画が始まったらしい」などとそもそも作品の存在すら知らなかった新読者もいたりと、戸惑いの声も見られるようだ。

「ONE PIECE」の1年後の連載開始ながらいまだ36巻しかでてない理由

『HUNTER×HUNTER』は、『幽遊白書』で大ヒットを飛ばした冨樫義博の「週刊少年ジャンプ」における3作品目にあたり、1998年から連載開始。そして2度にわたってアニメ化された人気作だ。

前年に連載が始まった尾田栄一郎氏の『ONE PIECE』が103巻まで刊行され、ついに最終章を迎えているが、それに対して『HUNTER×HUNTER』はわずか36巻。11月4日にようやく37巻の発売を控えている状態だ。なぜ、両作品にここまでの開きができてしまったのかといえば、それは再三にわたる「連載休止」が原因である。

2012年16号から約2年、2014年以降は毎年10回ほど連載すると約1年休載するというパターンを繰り返し、今回2018年の52号からの休載期間が過去最長となった。

突然、理由もなく休載が告げられるため、ファンの間では「休載理由」に対して様々な憶測が飛び交った。

もっとも有力だと思われていた理由は「話を広げすぎて物語の収拾がつかなくなった」というもの。現在進行中の「暗黒大陸・王位継承戦」は、国民全員が丸ごと収容できる超巨大客船で14人の王位継承者をめぐる戦いとなり、登場人物も過去最大でストーリー展開も複雑、「どんな話を進めればいいのか富樫氏自身が混乱しているのでは?」という説が有力だった。中には、「すでに大金持ちなので、漫画を描くモチベーションがなくなったのでは」という意見も。

富樫氏の妻は、あの「セーラームーン」の作者・武内直子氏で、夫婦で人気作を連発しているため、「もう働く必要がないから」という意見も納得できるというものだ。

しかし、今年5月に富樫氏が開設した公式Twitterで、休載の真実が明らかになった。

富樫氏は『幽遊白書』連載の頃から、極度の腰痛に悩まされており、最近ではトイレに行ってもお尻を拭けないほどで、毎回シャワーを浴びなければならない状態。それは「あらゆる動作が常人の3~5倍時間がかかる」ほどだったという。

その5月からは、自身のTwitter上でページ数が書かれたネームや下書きの絵を公開。「もしかして、いよいよ連載再開?」とファンは期待を膨らませていた。

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