炎上の一方、声優交代に「擁護派」も。その理由とは?
一方、この声優交代に憤る声を「単なる老害だ」と一刀両断する声も。
確かに、アニメファンには声優で見る映画を選ぶ人も多いため、人気声優をキャストに据えるのは観客動員の重要な要素だ。そもそもオリジナルを知らない若い世代は、キャラの声に先入観はない。登場人物は高校生なので、声に老いを感じるとイメージにも合わないのは当然だ。
今回の声優交代やフルCGでの製作は、井上監督の意向が強いといわれている。そもそもテレビアニメ版は原作をすぐ消化してしまうため、オリジナルエピソードも多く作られていた。作品に対してこだわりが強い井上氏が、そうしたアニメ製作の姿勢に不満を持って打ち切りになったという噂まである。再アニメ化に際して、テレビアニメのイメージを払拭するために、フルDGと声優一新を推し進めたのかもしれない。しかし、テレビアニメ版は井上氏の手を離れて、既に「ファンのもの」になってしまったのだろう。
スラムダンクは「第2のAKIRA」になるか?
ディズニーに憧れて自らプロダクションを立ち上げ、テレビアニメ第1号「鉄腕アトム」を作った手塚治虫氏は例外として、漫画家が自らの原作を監督し、成功した例は数少ない。
その中でも、大友克洋氏は漫画「AKIRA」を自ら監督して映画アニメ化し大成功している。その後、大友氏はアニメ製作に活動をシフト。大友氏の漫画は元々映像的であり、アニメ化に適していたのだろう。
「SLAM DUNK」だけでなく「リアル」「バカボンド」など井上氏の作品も非常に映像的で、わずか1分弱の予告だけで、その非凡な映像感覚に驚かされる。炎上しても映画館に足を運ぶのは、作品やそのダイナミックな絵に惚れた本当の井上雄彦ファンに違いない。いくら炎上しても、作品さえ良ければまわりは黙る。今回の作品が、炎を蹴散らす傑作であることを期待したい。
Twitterの反応
映画SLAM DUNKの声優交代
炎上は当たり前だと思うし
公式のやり方が汚すぎる
声優交代発表したら
前売りの売上落ちるのわかってるから
とりあえず売れるだけ売ってから
払い戻し不可の時期に情報解禁は
詐欺に近い感じがする
声優さん達は悪くないが
公式と監督にはこの事態への
しかるべき説明が必要— sato (@c5CsCKaZT7srSbh) November 8, 2022
新SLAM DUNK公式のわかってないお気持ち表明とか恐れ入る
声優交代批判やとかじゃなくて発表のタイミングと
それまでの期待値高めていおいての裏切りやぞファン層の違いとか令和番やる段階で歴戦の声豚の覚悟なんてデキとるわい https://t.co/xg2vKueZaN
— コントムカムカ (@rapiecage99) November 10, 2022
SLAM DUNK声優交代批判
ただの老害です。
変わることを楽しめなくなったらジジィババァになったんだなと思え。#SLAMDUNKMOVIE #声優交代批判— 秋 (@poenazra) November 10, 2022
SLAM DUNKのプロデューサーが、この炎上も全て織り込み済みで進行しているとしたら、Blu-rayの音声で旧作声優陣の吹き替えも選べるとかのブッコミも有りそう。 勿論配信はオリジナルだけ…。
そこまでやったら作品ファンから金を絞り出す事には長けているという意味で、剛腕&敏腕かもねぇ…— ぽてりん (@poterin) November 8, 2022
旧アニメのスラダンを知らん人がこの映画を観て「花道役といえば木村昴」って定着されるの嫌だ。それに大半がヒプマイ声優だから、声優目当てで観る人とかでにわか増えそうでイヤだ。特に、流川の神尾は許せん。スキャンダル男が流川とか最悪なんだけど。#SLAMDUNK
— みゃ〜 (@sabu_acounto) November 13, 2022
あの新声優の「ビジュアル面」全面押し出しの特番を見て殆どのスラダンファンは皆色んな意味でこう思っていましたよ。 pic.twitter.com/XlLhkMsTzV
— かにみそ (@yunnukko22) November 10, 2022
新作アニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』
声優が発表され、予告編が流れました。
皆さんは観に行きますか?#スラムダンク#スラダン#宮城リョータ#山王戦— 住めば都 (@masahiko0123) November 6, 2022
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image by: Quercus acuta, CC0, via Wikimedia Commons