日本に固有といってもいい戸籍制度は、本来多様であるべき家族集団を、個ではなく戸で縛っている。時代に合わないばかりか、そもそも明治政府(長州藩)の作った行政管理システムは、様々な点において差別の温床となっている。
隠し子という差別用語が平気で使われる婚外子の問題もそうだが、在日朝鮮人や部落の問題も、すべて戸籍制度の改正で解決できると思う(ある程度)。
少なくとも、戸籍をたどって、わざわざ差別を掘り起こすこともできなくなるだろう。近親相姦の危険性もいまやDNA鑑定で回避可能となった。
時代は、戸ではなく個を要請している。マイナンバー制度が完璧だとは思わないが、いまこそマイナを使って「個籍制度」に移行すべき時期に来ているのではないだろうか。
日本の未来のために戸籍制度の廃止を訴えて20年。「戸籍制度」は過去の日本を守る大切なものだったことは否定しない。だが、未来の日本のためには「個籍制度」で十分で、その役割は終えたと考える。機は熟した。時代は追いついた。あとは「同志」がそれぞれ声を上げるだけなのだ。
以下に、戸籍制度に反対、もしくは疑問を持っているかと思われる人物を、筆者の備忘として記しておく。
橋下徹、原野城二、前澤友作、細野豪志、山口真由、倉持麟太郎
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