長く働くのは、経済的理由と生きがいのため
20代から60歳までの約40年間を働いてきて、70歳まで働くとしたらまだ10年間の就労期間があるということです。
「定年後の働き方」を考えるというのも、一昔前の世代では経験をしなかったことでしょう。
では、なぜ、そんなに長い間働くのでしょうか?
60歳以降も働く理由のトップは、経済的な理由です。老後資金が心配ということでしょう。その次が生きがいということになります。人のために役立つとか、社会との接点を持つというのは、いつまでも元気に過ごせる秘訣かも知れません。
定年以降の選択肢の広がる働き方ができる
さらに60歳以降も、10年、15年働くということなのですが、さすがに「そんなに働けるのか?」「そんなに長く働けない!」なんて思うかも知れません。
すると定年後の働き方というのは、どんなふうに考えればいいのでしょうか?
定年前のような働き方とは、ちょっと働く意味とか、働く内容などが変わってくると思います。
では、現役時代(定年前)とは何が違ってくるのでしょうか?
まず、65歳からは年金の支給があるので、収入が少なくても生活を維持できるようになるということです。いままで働いてきた分、厚生年金もあるので、ある程度の生活は年金だけでもできるようになっているので、あとはそれにプラスする分の収入があればいいのです。
多くの場合、再雇用などでは、給与が下がることが多いですし、年齢とともに収入は下がります。でも多くを稼ぐ必要はないので、現役時代のようにフルに働く必要がないので、週に何日かという働き方もできるようになります。その分、自分の時間を増やすことができます。
働き方の選択肢が広がるということです。
さらに、いままでは子どものため、家族のためということで、自分を犠牲にしながら働いてきたということもあります。ところが子どもが独立したのであれば、その必要はありません。今度は自分のために働くという選択肢ができるのです。
さらに、ずっと会社員として頑張ってきたという人は、組織のため会社のためという働き方をしてきたのではありませんか。
でも、それからも開放されているのです。自分の肩書きも捨てることになりますが、やはり自分のためという働き方の選択というのが重要になります。









