習近平政権の厳しすぎるゼロコロナ政策に対して、大きなリスクも顧みずについに声を上げた中国市民。一方日本人はと言えば、政府に唯々諾々と従い自らの権利を進んで手放しているようにすら感じられます。このような状況を嘆くのは、現役医師の和田秀樹さん。和田さんはメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』で今回、中国当局による弾圧を厳しく非難しながら自国のそれをまったく報じない日本のマスコミへの違和感を記すともに、弾圧されても黙っているだけの日本人に対する率直な気持ちを綴っています。
この記事の著者・和田秀樹さんのメルマガ
自由を求める中国人と脳が自由を求めない日本人
中国人たちが習近平のゼロコロナ政策に対して動き始めた。
かなり堂々とデモなどをしているようだ。
この背景にユーチューブにせよ、ツィッターにせよ、いくら政府がブロックしても、それを解除するソフトがあるから見られてしまうということもあるようだ。
情報統制が今の時代難しいということをコメンテーターはしたり顔でいう。
確かにもとのサイトが削除されていなければ、それを見ることは技術的にそんなに難しいことではないだろう。
しかし、もとのサイトが削除されている場合はそうはいかない。
イーロンマスクはトランプのアカウントを含め、復活の方針を明示した。
しかし、日本では、コロナがただの風邪どころか、インフルエンザ並みと言っても、ユーチューブのアカウントは消されるし、ワクチンの危険を訴えても消されてしまう。
そして、チャンネルがみられなくなってしまうから、和田秀樹チャンネルにしても、『ヒデキとモリヨのお悩み相談』にしても和田秀樹チャンネル2なり、『ヒデキとモリヨのお悩み相談 2』を作って、どうにか更新を続けている。
そしてコロナやワクチンの話が出るときは、かなりぼかした表現にしないといけない。
そういう言論弾圧を日本のテレビ局はどこも報じない。
中国の言論弾圧ならめちゃくちゃに非難するのに、国内の弾圧を何も問題にしないということはどういうことなのだろうか?
ただ、それ以上に、日本人は自由を弾圧されても黙っているだけというほうが恐ろしい。
中国人にしても、確かに死刑にはされないことはわかっているだろうが(旧統一教会に洗脳された右翼の連中は死刑もあると言っているが、それがないことが今回の暴動で証明されたと私は考える)、それにしても社会的地位を失うことも含めて、かなりのリスクをとっている。
日本人はちょっと白い目で見られるくらいでノーリスクなのに、自由を返せとは言わない。いまだにみんなが当たり前のようにマスクをして、宴会禁止を喜んで受け入れる。
自分がどんな国に生まれたのかと情けなくなる。
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