日本に辛口のNYタイムズも。世界が賞賛する日本人のW杯ゴミ拾い

 

解説

日本国内の反応も含めて、全体的にはやはり肯定的に日本人サポーターの清掃活動を報道しています。日本に対して辛口であるNYタイムズにしては珍しい事です。

次はアジアの代表的な英字新聞、香港のサウスチャイナモーニングポストです。

日本人の試合後に清掃する姿を紹介した後で次のように記事をまとめています。

日本のスポーツファンの良い習慣は、他では真似できない

 

日本のファンは、その清潔さだけでなく、社会意識、市民としての誇り、そして故郷や国から遠く離れていても、身近な環境への配慮を示すことで、私たちにインスピレーションを与えてくれています。

 

私たちは習慣として、子供たちに自分の汚物は自分で片付けなさいと教えていますが、その原則が他人が作った汚物の片付けにまで及んでいるとしたらどうでしょう?

 

これこそ、究極の「無私」の姿ではないでしょうか。なぜなら、環境に関して言えば、何が「私たちのもの」で何が「彼らのもの」なのか、境界線はないはずだからです。

 

多くの香港人は、日本人と同様、靴を玄関に置く習慣があります。しかし、香港では、この「清潔」という概念は、個人的な空間のみに適用され、それ以外の空間には適用されないようです。

 

香港を愛し、自分の家のように手入れをすること以上に、香港が観光客を温かく迎え入れ、健全な場所であることを世界に示す方法があるでしょうか。

 

今度、サッカーの試合やコンサート、あるいは先月のラグビーセブンスのような国際トーナメントを開催するときは、参加する香港人全員がビニール袋をいくつか持参して、イベント終了後に自分のゴミや他の人が残したゴミを片付けるのに協力すべきです。

 

政府は、この作業のために公共施設にビニール袋を提供することができるかもしれません。

 

また、学校では「清潔」を教科化し、幼少期から習慣づけることが必要です。

 

自分の街を自分の家のように大切にすることは、誇りを示すだけでなく、私たちの生活そのものに貢献することでしょう。そうなれば、香港人が無作法で利己的であることを非難する人はいなくなるはずです。

 

そして、香港は観光に向かない街だと敬遠されることもないでしょう。

 

スポーツと同じように、人生においても、私たちは皆、自分たちの街と国を代表する誇り高い存在にならなければならないのです。

 

すべての香港人にとって、最も優れたパフォーマンスとは、たとえ世界が見ていなくても、自分がどれほどこの街を大切にしているかを世界に示すことでしょう。

解説

この香港、サウスチャイナモーニングポスト紙は、中国共産党から一定の距離を置いています。とくに道徳的な報道をする機関ではありません。

それがこのような報道をするのは、純粋に日本人サポーターの清掃する姿が貴いものと映ったのでしょう。 (この記事はメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』12月11日号の一部抜粋です。この続きをお読みになりたい方はご登録ください。初月無料です)

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大澤 裕この著者の記事一覧

・株式会社ピンポイント・マーケティング・ジャパン 代表取締役社長  ・情報経営イノーベーション専門職大学 客員教授 ・法政大学大学院イノーベーションマネジメント研究科 兼任講師 慶應義塾大学を卒業後、米国バンカーストラスト銀行にて日本企業の海外進出支援業務に従事。カーネギー・メロン大学でMBAを取得後、家業の建築資材会社の販売網を構築するべくアメリカに子会社を設立。2000年、ピンポイント・マーケティング・ジャパンを設立。海外のエージェントとディストリビューターを使った販路網構築・動機づけの専門家として活動を行っている。2015年「中小企業が『海外で製品を売りたい』と思ったら最初に読む本」を、2017年「海外出張/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語」をダイヤモンド社から上梓。

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【著者】 大澤 裕 【月額】 ¥330/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 日曜日

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