さびれた団地の中にある個人経営バーガーショップが大繁盛している理由

Blonde Woman in retro American dinner cafe bar, holding menu. Pin-up Girl in fast food restaurant wearing white-black dotted dress with red accesories.Woman in retro diner cafe bar
 

さらに、もっと大きな違いにも気づきました。

郊外にある繁盛店には、共通する特徴があったのです。

お店の人とお客さまとのアットホームな関係です。

声を掛け合い、冗談を言ったり、時には相談をしたり。温かい繋がりが見えたのです。

これこそが、自分たちの望むお店の姿だったのです。

こんなお店を持ちたい。こんなバーガーショップをやりたい。

ふたりの夢が、具体的なカタチとなっていったのです。

そして、この地で開業。

いわゆる郊外ではなく、団地を選んだのはなぜでしょう。

50年以上前にできた団地の街は、賑やかさのない、静かな郊外のようでもあります。

昔から住む人が多く、サビれた街を憂いながら、ひっそりと暮らしています。

オーナー夫妻は、そんな街を明るく照らしたいと考えたのです。

特に高齢者は、人の温もりを求めます。人とおしゃべりがしたいのです。

このお店に来れば、楽しい時間が過ごせます。人との繋がりも生まれます。

お客さまは、こう言います。

「マスターがよく話し掛けてくれる」
「年寄りを大事にしてくれる」
「このお店がなくなっては困る」

団地のバーガーショップは、明るい街、賑やかな街を取り戻す、ひと筋の光となるのかもしれません。

image by: Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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