兼近大樹の“笑顔”に違和感。目の奥が笑わないのは反社のサガか過去への怯えか…

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お笑いコンビ『EXIT』の兼近大樹さん(31)が、現在日本中で話題となっている特殊詐欺グループの指示役「ルフィ」のひとりと見られる渡邉優樹容疑者とともに約10年前に逮捕されていた過去が蒸し返される事態となっています。兼近さんは1日、YouTubeチャンネルで今回の詐欺事件の関与を否定した上で、「過去に彼(渡邉容疑者)と知り合いだったことは事実」と認めました。そのことが注目を集めている影響からCMが削除されたり、レギュラー番組から姿が消えるなど、少なからず影響が出始めているようです。兼近さんはこのままテレビから消えてしまうのでしょうか? 芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

EXIT兼近は“ルフィ”元舎弟…CMスポンサー撤退

先日バスに乗っていたら、前の席の就学前ぐらいの女の子が母親に「ママ、ルフィって悪い子?」と聞くのが聞こえ、思わず持っていた新聞を落としそうになってしまいました。

前後の会話を把握できていなかったので、それが『モンキー・D・ルフィ』の話なのかフィリピンに収容されている広域強盗事件の首謀者の事なのかはわかりませんでしたが、“ルフィ”がこんな小さな子供にまで影響を及ぼしているのかと実感させられました。

そしてその余波は、ある人気芸人の過去をも掘り返す事態になっています。

今や若者を中心に多方面に大活躍中の『EXIT』兼近大樹…『SmartFLASH』が“ルフィの子分”だったというKさんからの話を掲載したのです。

“ルフィ”と言われている渡邉優樹容疑者の名前にスポットライトが当たらなければ、兼近の12年前、11年前の事件が蒸し返されることはなかったかもしれません。

私自身は先月30日の『CDTV ライブ!ライブ!』からサブMCだった『EXIT』が消えたことを、芸能記者特有の胸騒ぎのようなものを感じていました。

ワイプで“えとちゃん”こと江藤愛アナウンサーや『EXIT』、鈴木福君がほとんどの曲を口ずさめることを楽しみに観ていたものでしたから…。

さて、主犯格の人物との関係が改めてクローズアップされた影響で、今後の『EXIT』の活動は非常に限定的なものになると思われます。もしかしたら地上波では半永久的にNGとなるかもしれません。

本人も深く反省し、ファンの中には“もう十分に贖罪は済んでいるはず…”という声も聞こえますが、『エースコック』のCMが削除されたり、2月1日に出演が予定されていた『イヴ・サンローラン・ボーテ』のイベントが急遽中止になるなど、その影響も少しづつ表立ってきているようで、やはりスポンサーやクライアントは兼近のキャスティングに敏感になるのはやむを得ないことでしょう。

芸能記者が兼近に感じていた「違和感」

実はこの兼近に関して、私自身は別の意味で“違和感”のようなものをずっとおぼえていました。

こんな騒ぎになったから取ってつけて言っているように聞こえるかもしれませんが、番組でどんなに彼が大はしゃぎしていても、その目の奥は笑っていない…常に冷めていたように見えていたからです。

はしゃぐ自分とは違う自分が側にいて、常に何かに脅えているような感じがして仕方ありませんでした。何と言ったらいいのか、私だけそう見えていたのかもしれませんけれど…。

それが決して裕福ではなかったという幼い頃の悪夢なのか、“普通なんて知らない人生を生きてきた”過去からくるものなのかはわかりませんが、彼をテレビで観る度に、胸の奥がザワザワする感じがしていたものです。

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“消せない過去”と芸能界の関係

“過去の過ち”といえば、長年芸能界を取材している身として言わせてもらえば、この手の問題を抱えているのは圧倒的に裏方さん側の方です。

例えば人気タレントが独立する度に、この類いの人たちが突如私の前に現れて“悪い事は書くなよな…”と何度釘を刺されたことか…。

恫喝される度、私は“明日こそ、今度こそ芸能記者を辞めよう…”と決意を新たにしたものでした。

その中で今でも印象に残っているのは、脱税で収監された大手芸能プロダクション幹部の“出所祝い”を覗きに行った時のことです。

港区南青山にある蕎麦屋の2階で行われたパーティの、店の前には黒塗り送迎車がズラリと並ぶその空気は、明らかに濃度が薄くなっていたように思います。

その壮観な眺めを、後輩の記者とともに遠巻きにしていたことを昨日のことのように思い出します。

どんな事件にも被害者と加害者という立場の人間がいて、それぞれに苦しい心の闇を抱えて生きているのだと思います。

何かがあって加害者に、何の予兆もなく被害者に…どちら側にいるとしても起きてしまった過去は消すことはできません。

昔とは違い、今はYouTubeやツイッターで情報発信することができる時代ではあります。

大事なのは“これからをまっとうに生きる”ことのような気がしますけれど…。

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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: EXIT 吉本興行公式プロフィール

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