これでお分かりの通り、長女の咲也加さんと後妻の紫央さんはズバリ、仲が悪い。そして、結局は大川隆法氏の後妻の紫央さんが権力争いで勝ったので、咲也加さんは追い出され、粛清されたという事らしいのだ。
そして、宏洋氏はまともに動画でこう語っていた。
「やっぱり(咲也加)邪魔じゃん!紫央さんとしては、今、37歳だから、僕の3個上ですね。隆法が今、67歳だから、隆法は放っておいたらあと、15年後くらいには死ぬと思うから、そしたらまだ紫央さんは50歳とかだから、全然まだまだ現役だから、自分が権力欲しいじゃない」
淡々と内部事情を語っていた。反・幸福の科学であり、反・父親という息子のストレートで正直な語りだった。
そして、何度もいうが、この二日後に大川隆法氏は亡くなった。
しかし、なんで咲也加さんは長女でありながら追放されたのだろうか?
すると、それも宏洋氏は語っていた。
それは、咲也加さんと大川隆法氏の間で運営方針が合わなかったという。なぜかというと、咲也加さんという人は現実主義者で、政党である幸福実現党や海外事業部などは赤字なので、反対していたというのだ。
そして、信者たちの前でおこなう、過去の偉人などを大川隆法氏自身に降霊?させて語るらしい霊言と言われているものが苦手だったらしい。
それもあるのか、免許皆伝という仕組みらしいのだが、長女の咲也加さんは免許皆伝になっていなかったとのこと。
よくわからないが、まだ生きているプーチンとかの生霊の降霊も大川隆法氏はやっていたというのだから、驚きものだ。ホントウ、アニメだ。
この降霊術?霊言?も長女の咲也加さんが後継ぎになるとできなくなって、存続していくことが不可能になってしまうことも粛清の原因の一つだったようだ。
あと、咲也加さんは無理に教団を大きくしたいという気持ちも無かったようだ。個人的には、うなずけることが多い。ただ、拡大させたいという気持ちは無くても、小さい教団の中でチヤホヤされたいタイプらしい。
咲也加さんの性格に関しては、宏洋氏はこう語っていた。
「とても執念深いタイプで人から何かされたら、いつまでも覚えている。嫉妬心というか、執念、恨みという性格が強くてこのまま泣き寝入りは絶対にしない。粛清に対する10倍返しではらわたを煮えくりかえしている」
大川隆法氏亡くなった後、改めてこの動画を観ると、怖い!!この二日後に大川隆法氏は死んだのだから。このタイミングってなんなのだろう。
実際にはただの病死なのかもしれないが、複雑な血縁関係が浮き彫りになってきた。そして、この宏洋氏の最後の動画である。自分は殺されるかもしれないと、もしも殺されたら近親者だと。
相続、遺産問題に詳しい田中喜代重弁護士によると、営利を目的としていない宗教法人に関わる家族であろうと遺産分割は法定相続に基づき、後妻に半分、残りの半分が5人の子供に均等に相続されることになる。
一方で、2,000億円とも報じられた幸福の科学の資産については「宗教法人の有する資産は相続される時にも課税対象にはならない。団体にそのまま引き継がれます」と指摘した。
一体、どんな経緯をたどってきた宗教家庭なのか。
本来、宗教というものは、この家庭を守るはずのものではないのだろうか。
宗教も、会社も決して悪ではない。それを組織化して、金銭が無謀にも絡み合い、そのうえ人間の愛憎もブレンドされて、いよいよエッヂを越え始めるのだろう。
(メルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』3月4日号より一部抜粋)
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