なぜ、借金があっても赤字があっても小さな会社は「売れる」のか?

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赤字や借金のある会社は、どこかの大きな会社に買ってもらうなどして後継者を作ることはできないのでしょうか? 今回の無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』では著者で現役税理士の今村仁さんが、そのような会社でも希望はあるとして、その事例を紹介しています。

赤字でも借金があっても会社は売れる?

■赤字の会社でも後継者が現れるの?

考えてみれば当然のことですが、買い手が重要視するのは、「現在の利益」ではなく「承継後の利益」です。

承継後の利益算定では、現社長の個人的経費で承継後に削減が見込めるのであれば、プラス要素となります。

また、買い手が下記のようなことを想定できる場合にも、同様に承継後利益算定においてプラス要素となるでしょう。

・赤字の原因が「高い仕入れ価格」だとして、買い手が同業で規模が大きく、承継後に仕入れ価格を下げられる
・赤字の原因が「事務所家賃などの本部経費」だとして、買い手の空いたスペースの活用などで、承継後に本部経費を下げられる

赤字の会社でも、これらの要素があれば、買い手は承継後に黒字化出来ると見込んで、承継を前に進めようとするのです。

■借金のある会社でも後継者が現れるの?

赤字の会社では後継者が現れても、流石に借金のある会社はM&A出来ないよねと言われることがありますが、それも間違いです。

買い手が小さな会社のM&Aを検討する時は、「自前で一から始めることによる手間・コスト・時間」と「M&Aによる対価」を比較されることが多いです。

例え借金が1,000万円あっても、「自社で何もない所から一から始める場合にかかる手間やコスト、時間」を考えた場合に、「得だ」となれば、買い手は承継をしたいと考えるものなのです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 マネーコンシェルジュ税理士法人 【発行周期】 週刊

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