なぜ、仕事が速い人は失敗しても“すぐ”気持ちを切り替えられるのか?

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業界の成約率を調べておく

また、自分の業界の成約率を調べておくのも良いでしょう。平均値を知ることで、必要以上に不安がらずに済むようになります。

仮に100社訪問して、8社から契約が取れればすごい確率の業界だとすれば、100社訪問して90社から断られても、落ち込むどころか、10社も成約できて凄いと思えます。

少なくとも、自分の業界の商品が、どれくらいの成約率か調べておく必要があります。ここまでしか売れない商品なのに上司がそれ以上売れということも、その商品としては十分な成果を出しているのに、落ち込むのもお互い疲れるし、不幸になるだけです。

もちろん平均の成約率に20%増の売上目標を設定するなど、会社のビジョン考えて、目標値を高くする必要はあります。しかし、平均の成約率も知らずに、あまりに無謀な計画を立てると、結果がでずに落ち込んでしまいます。

この商品はこれだけの平均成約率なので、これだけ売ろうという観点で個人もチームも、実現可能な目標を掲げることが必要なのです。

ヤクルトの村上選手が、仮に打率4割を打ち、その記者会見で「申し訳ございません。半分にも満たず6割も打てませんでした」と謝罪しませんよね?

プロの野球界で、4割を打つ事はとんでもなく凄いことを統計的に周りの人も認識しているからです。

基準を知っていれば、無駄に落ち込まずに済むし、腹も立ちません。

仕事が速い人は、力の入れところがわかっていて、不必要に落ち込まない習慣を持っています。

トランプを全部めくって、ハートが出るのは全体に25%。4種類のカードが13枚ずつ入っているのですから当たり前です。

すべてハートで埋め尽くしたい、せめて半分ハートをめくりたいとどれだけ気合を入れても、どれだけ頑張っても無理です。それ以下でも、それ以上でもありません。25%だからといって、悔しがる人はいないのに、仕事では悔しがってしまう。

行動を起こせない人は、先に頭で不安やリスクを考えてしまいがち。

・自分で管理できる目標から始めること
・業界の基準を調べること

このふたつをやるだけで、不安要素が払拭できます。そして、大切なことは、「失敗はするもの、して当たり前」と思っておくこと。

小さな一歩を積み重ねれば、いつのまにかメンタルも強くなり、仕事も速くなります。不安なことばかり考え、前に踏み出せなかった人は、やってみてください。

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