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Hand holding ballot paper for election vote concept at place election background.

なぜ自国の投票の権利すら蹂躙されるのか。「岸田バカ政権」に海外在住日本人が怒り

海外に住む日本人が「日本の選挙に対して投票するための制度」は、日本から出たことのない人には馴染みが薄いかもしれません。今回の無料メルマガ『出たっきり邦人【中南米・アフリカ編】』で、エルサルバドルの首都サンサルバドル在住の日本人著者・ピンクパールさんは、今回の在外選挙に「投票権の剥奪行為がある」と怒りの声をあげています。

投票の権利を剥奪するにも等しい現政権の暴挙

先の配信でお終いにしようと考えていましたが、当方の日本国民の権利であり義務である国政選挙権を国から剥奪されるに等しい現政権の暴挙が発覚したので、怒りの臨時配信をすることにしました。

日本では該当選挙区にて年に2回実施される国会議員の補欠選挙(以下、補選)が本年4月に行われることが判明しています。

我々在外邦人においても、しかるべき手続きを済ませて、在外選挙認証を入手していれば、最寄の在外公館に開設される投票所にて投票をすることが出来ることになっていますよね?

しか~し!本年上半期・4月に行われる補選の実施要綱が外務省から発表されましたが、なんと、当方は本補選の対象選挙区であるにもかかわらず、当国・エルサルバドルの在外公館が投票所の開設からハブられてしまいました。

これまでの補選では、たとえ少ない対象選挙区でも、当国の大使館で投票が可能だったのに、当方・投票対象者が在住している国にもかかわらず、投票所が未開設とか、投票の権利を剥奪するにも等しい現政権の暴挙です。

地方議員・国会議員を問わず、選挙の管轄は総務省ですから、総務省のバ官僚どもが外務省のバ官僚どもへ命じてこのような暴挙に出たのでしょう。

本補選は、近年稀に見る衆参合わせて5選挙区にて行われます。

4選挙区が該当する衆議院補欠選挙の実施される在外公館は

在外選挙 令和5年4月執行衆議院議員補欠選挙に伴う在外公館投票実施公館・事務所(予定) 千葉県第5区、和歌山県第1区、山口県第2区、山口県第4区

わずか1選挙区しか該当しない参議院補欠選挙の実施される在外公館は

在外選挙 令和5年4月執行参議院議員補欠選挙に伴う在外公館投票実施公館・事務所及び在外公館投票日(予定) 大分県選挙区

へ発表されていますが、たった一つの選挙区しかない参議院補欠選挙は大分という弱小地方にもかかわらず、なぜか、4選挙区も該当している衆議院補欠選挙の実施される在外公館よりも多いのです。

おそらく、該当する選挙区に在外選挙人登録されている記録情報をもとに投票所を開設する在外公館を決めたのだと、バ官僚どもはのたまうのでしょうが、確かに、過去にはそういったことが行われていたのであろうという節がありました。

以前の参議院補欠選挙でY県とS県(だったはず)のみの時でさえ、投票該当者だった当該国に投票所が開設され、当方は投票に行きましたからね。

今回は、投票該当者がいる国でさえ、投票所を開設しないという、きちんと手続きを踏んだ在外選挙人を無視どころか、投票の権利を蹂躙することを現政権がやったということなのです。

ぼろミサイルを何千臆も拠出して購入するというのを国会にかけるわけでもなく、閣議決定で勝手に決めたり、急激な円安が進行しても何もせずに放置して在外日本人の負担増を無視したり、コロナ関連給付金を在外日本人にも支給する用意があるとのたまいながら、結局は未支給のまま時が過ぎるのを待つだけだった、とか、在外日本人としては、東京生まれの東京育ちでアメリカのボンボン学校へ留学までした、ナンチャッテ広島人の率いる大嘘ツキ政権など、日本国内よりも国外のほうが批判が多いと思うのですが、そういったことを鑑みると、内閣に人事を握られた保身一辺倒のバ官僚どもが、現政権への忖度をして、在外投票をわざとやりにくくして、海外からの現政権への批判票を減らすように画策しているとしか思えません。

バ官僚どもの建前論としては、

・郵便投票が可能
・投票所を設置している在住国外の在外公館へ行けば投票可能

ということがあるのですが、郵便投票なんてことが、まともに機能する国が日本国外にあったら教えて欲しいものです。

行く気になればすぐにでも行ける在住国の公館があるのに(当方、交通事情にも寄りますが、大使館までバスで20分程度です)、何が悲しゅうて国境を越えてまで投票に行かなならんのでしょうね?

前記の投票所開設在外公館を見ていて不思議に思ったのが、どう考えても理にかなってない不自然な設置国があるということです。

なお、北米と欧州は数が多すぎるので比較していません。

投票所の開設・未開設を決める基準は一体どうなっているのでしょうね?

投票対象者在住国を投票所設置から外したという事実が大事と考えて、今回の配信となりました。

以下拾いものですが、

「あなたの捨てた一票が とんでもない日本を つくっている」

「政治に無関心な国民は 無能な政治家に支配される」

というのが、言いえて妙、なので、ついでに記載しておくことにします。

今回の政権の暴挙ですが、当方のように投票に行きたくても行くことが出来ないように、敢えて制度を捻じ曲げられるようなことをされると、怒りの持って行き場に困ります。

まぁ、どこかのゼネコンみたいに、自分たちが海外で安心して仕事出来るのは日本国というバックがあるからということを忘れ去り、在外投票に行く社員に対し、「投票なんかに行く暇があったら仕事しろよ」なんていうバカ管理者もいますから、なんとも痛し痒しなことなのですが…。

日本の政治を日本の外からも監視できる在外投票という制度、これを行使しない連中こそ、大バカ者と思いますけどね。

事実の誤認については批判を受けても仕方ありませんが、それを除いたことは一切の苦情は受け付けませんので、御了承ください。

ということで、エルサルバドルからピンクパールでした。

著者/ピンクパール(「『コンパクトさが唯一の取り柄』・エルサルの都会から」連載)

image by: Shutterstock.com

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【著者】 出たっきり邦人【中南米・アフリカ編】 【発行周期】 隔週

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