巨人・原辰徳の“優柔不断采配”に選手も怒り「最下位濃厚」「日ハムよりひどい」の声

2023.04.17
 

プロ野球が開幕して2週間以上が経過したが、3年ぶりのリーグ制覇を狙う巨人が早くもピンチである。16日の中日戦に敗れての最下位転落に「今年の巨人は見ていられない」とスポーツ紙の記者は語る。浮上のきっかけを掴めない要因は何なのだろうか。

原辰徳の采配に疑問視

開幕15試合で5勝10敗という成績の巨人には厳しい指摘が多い。その一つに「原辰徳監督の采配」がある。

「昨日、テレビで落合博満さんが語っていたことがすべてではないでしょうか」と話すのは、冒頭の記者だ。

「不調の坂本勇人選手に振り回されている原監督の采配にはがっかりです。落合さんも指摘していましたが、坂本選手を6番や3番にしたり、早い段階で途中交代させたり、起用法に軸がありません。結果、日によって打順が変わったり出られなかったりと、他の選手に悪い影響が出てるのは間違いない。優柔不断采配ですね」

坂本勇人といえば、巨人の顔とも言えるスター選手である。だが、今季の不調は野球ファンなら誰もが知るところだ。

「生え抜きのスター選手だから優遇するのは分かるのですが、使うなら使う、調整させるなら一度ファームに落とすなどしないと、本人もやりづらいと思います。勢いのある若手の門脇選手や中山選手も、坂本選手の調子次第で出たり出なかったりじゃ不憫ですよ。チームは悪循環に陥ってると感じます」

主力のモチベーションが低下する理由

前出の記者は、坂本を始めとする主力選手の雰囲気についても言及する。

「同じく不調の丸選手など、主力のモチベーションがそもそも上がっていないのでは? とも、試合を観ていて感じます。そうなると、若手も居づらくなりますよね。こういったチームが暗い状況でベンチに必要なのはソフトバンクから移籍してきた松田選手なのですが、先日2軍に降格してしまいました。『そこじゃないだろ!』の声は我々の中でもありましたよ」

別の記者はモチベーション低下についてこう分析する。

「ズバリ、原監督の影響です。先日はベテランの松田選手をプロで守ったことがないセカンドにつかせました。監督は今季にかける思いが強く、どんなことをしてでも勝ちたい、優勝したいという気持ちがあるんです。ただし、その方法に選手が付いてきていないのが現状です。坂本選手の起用法が確立していないことや松田選手への采配など、選手は相当苛立っていると思います。今季17年目になりますが、監督としての限界がきているのかもしれません」

そして、今の巨人は「あの若手チームにも劣る」可能性もあるという。

「主軸が清宮、野村、万波の超若手打線、日本ハムと同等レベル……劣るかもしれませんね。仮にセ・パが混合だったら、最下位になるのはどちらかと予想します。まだ始まったばかりだけど、今のままでいくと今年の巨人はセ・リーグ最下位濃厚。日ハムと違って、巨人は坂本、岡本、中田、丸といったスター選手を擁する球団ですからね。なんとか頑張ってもらいたいですよ」

良くも悪くも注目されやすい球団だけに、このままでは批判が続くことは間違いないだろう。通算17年目の指揮を執る原監督の手腕に期待したいところだが、果たしてどうなるか。

image by:Ship1231, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

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