相談2:工夫しても話しているつもりでも、上司にわかってもらえない
森さんの答え
上司とのコミュニケーションについてですね。
ちょっと具体的な状況がわかりませんが、本当にその上司にわかってもらえていないのか、確認したほうがいいと思います。
なぜかというと、これは聞き方の問題なのですが、「はい、すごく良くわかりました」とシグナルを見せながら聞く人はかなり少ないからです。
大抵の場合、聞いてるんだかわかってるんだか判断がつかない聞き方をしていることが多い。
ですので、きちんと「恐れ入ります、今お話ししたことはご理解いただけたでしょうか」のように、失礼のないように尋ねるのも一手ですよね。
「まあ大体ね」と上司が言ったなら「XXXの部分は、*※**ということなんです」と加えたりしてみる。そして上司が「うん、なおさらよくわかった。でも+++のところはちょっとわからないなあ」「あ、そうですか、そこはですね…」となれば、会話が弾んで行きますね。
こうして「わかりあう」ことができる。
一度話して100%伝え切る、というのはかなりハードルが高いことです。最初からそれを目指さないほうがいい。まずは対話しながら話をご理解いただく。上司との関係性を構築していくという点でも決して悪い方法ではないと思います。
やり取りの物理的回数が増えれば自ずと互いの言語や伝え方の癖を理解できるようになり、次からはもっと伝わりやすくなるでしょう。
対話を重ねながら信頼関係も強くしていける。一挙両得。詰まるところ、社内コミュニケーションというのはこういうことの繰り返し、積み重ねではないでしょうか。
一番よくないのは「どうせわかってもらえないから」と伝えることを諦めてしまうこと。こちらがギブアップしたらコミュニケーションはそこで断絶ですので。粘り強く行われてはどうでしょう。
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