賀来賢人の「NG80回」は前代未聞。思い出すキムタク主演ドラマの“伝説”エピソード

 

俳優の賀来賢人(33)さんがバラエティ番組で、「80回のNGを出した」と告白しましたが、これに対して「80回は前代未聞」と語るのは芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。そんな芋澤さん自身も、ある現場の「忘れられないNG場面」があるとか。過去の印象深いエピソードを回想しながら紹介しています。

キムタクの凄すぎる神対応とは?

賀来賢人が、過去に80回の撮り直しをしたことをあるバラエティ番組で話していました。

これまでの私の取材経験でも、“NG80回”なんて噂にも聞いたことがありません。

本人も共演者もスタッフも、現場は凍り付いたことが想像できます。

私から言わせていただければ、演出家のこのようなターゲットになり易い役者のタイプは、キャリアが浅く、将来が有望視されている若手が断然多いように思えます。

本人も「1回、あまりに計画性のない感じで現場に行って~」と告白していますから、まだ新人とも言えるような賀来の、芝居に対する軽んじた姿勢が演出家には鼻持ちならなかったのかもしれませんね。

有名芸能人の撮り直しといって必ず引き合いに出されるのは、平均視聴率30%超えの2003年1月期『GOOD LUCK!!』でしょうか。

このドラマで主人公の木村拓哉の弟役を演じた中尾明慶が15回を超えるNGを連発した話です。

ここまで回数が多いと、有名役者の中にはアシスタント・ディレクターを捕まえてキャスティングの変更を訴える者もいると聞きます。

待ち時間が長引いたり、自分の演技にも影響が出るからだという理由です。

ところが現場のキムタクは、スタジオの隅で肩を落とす中尾に、笑顔でー

“おい、昼飯はおごり…な!”

“次、早く準備しな!”

と、神対応をしてくれたという逸話が今でも語り継がれています。

中尾はこのキムタクの対応に、“ショックを引きずったまま、役者の仕事を辞めていたかも…”まで落ち込んでいた気持ちが心底救われたことを役者仲間に話をしているといいます。

やはり大スターの許容範囲は違いますね。

実は私も、ある人気タレントの、少々ヘビーな撮り直しに遭遇したことがあります。

それは数年前の夏、星野源が主演したドラマでのことでした。

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