海外で蔓延する性犯罪。異国に行く「日本人女性」に欠けた危機感

A Japanese passport with the woman's hand
 

今の子が行くのはなぜか。

金がないから。金ないけど若いうちに海外体験をしてみたいから。そして警戒心が低いから。

想像して?と言いたい。

世の中悪意に満ち溢れた人間もいるし、そこまで悪意じゃなくとも、ちょっとイケるかもって言う程度の助平心が暴走してしまうことって時には起こるんだよ?特に今は、対日本人で助平心を爆発させてしまう男が増えている。なぜか?それは日本人ならちょっと相手してくれるかも、って誤った思い込みをさせてしまうような話が巷間に流布されたから。

しばらく前のことだけど、女性ジャーナリストを名乗る方が、「日本で生まれ育ったら女性は日々性暴行(強姦)されていて、通報しても何も変わらない」とBBCで喋っているのを見た。

そりゃ愕然とする。そんなわけない。満員電車が多いから、若い子が触られることは正直起こり得ると思う。それももちろん許されないことだけど、性暴行が頻発する、警察が何もしないなんてのは嘘だ。その女性ジャーナリストはもしかしたら個人的に辛い体験をしたのかも知れないけれど、個別の事情を一般化して喋り過ぎていた。

そう言うイメージがつくと、被害に遭っても通報しないだろうと思われたりする。あるいは日本人女性はそれほど気にしないのかも知れないと思われる。そんなばかな、と思うけど、人は自分の聞きたい情報を聞いて信じたいことを信じる。

私が20代だった頃、日本のアダルトビデオは世界的に有名で、たまにお酒の席で「日本の女の子はああいうことをしてくれるのか」と聞く男は存在した。

そういうことを口に出してしまうのはあまり賢い人ではない。育ちも悪い。でもまあまあどこにでもいる若い男の子。私の返しは決まって「プロが契約し金を受け取って行っているサービスを、普通の女性が無償でやるわけないよね?あなたにあんなことをする女性は存在しない。プロに依頼して対価を支払ってマナー良くサービスを受ける以外にはね。そして普通の女性である私にそんなことを聞くのも失礼な話」というものだった。

まあそれで普通は相手が謝る。気まずくなることもある。でも明確に怒りを示さないと、彼らの思い込みは変わらない。私が曖昧に笑って済ませたら、次の誰かがまたきっと嫌な思いをする。そう思って、拙かった英語で一生懸命に言い返した時のことを思い出した。

print
いま読まれてます

  • 海外で蔓延する性犯罪。異国に行く「日本人女性」に欠けた危機感
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け