性暴行は残念だけど人間が集まれば起き得る。耳を塞ぎたくなるような暴行事件のニュースは時々報じられるし、ニュースにもならない事件は無数にあるのだろう。でも、日本が諸外国と比べて性暴行発生率が高いのかと言えばそうではない。現実を無視して、日本人が日常的に性暴行をし被害者が泣き寝入りするような印象をつけられたらどうなるか。日本人を狙えばいいんだという思考に辿り着くに決まっている。
やる方だって捕まりたくはないし、なんなら相手に嫌がられたくないくらいなのだ。軽く応じてほしい、軽い相手がいてほしいという馬鹿みたいな願望を持っている若い男性は多い。やられた側への影響を考えられないほど思慮が浅いからそうなる。BBCであんな取り上げられ方をした影響は大きい。本当に、日本国から抗議してほしいと思う。
日本の若い女の子は、ちゃんと自衛してほしい。隙があればいけるかもという目で見られているのだ。ファームジョブなんて身の安全が確保できないのなら行かないでほしいし、行くなら酒を飲まない、自分の飲食物から目を離さない、寝室に異性が入れない作りのところを選ぶとか、信頼できる複数名で参加するとか気をつけてほしい。
海外生活で奔放になる人も中にはいるのだろうけれど、それと狙われ襲われるのは全然違うことだ。そして被害に遭ってしまったら勇気を出して警察に届けてほしい。海外にいて、おとなしいとレッテルを貼られるのは怖いことだ。異国にいる以上、攻撃されたら反撃する覚悟を持って。
せっかく若くして異国を訪れる機会に恵まれた若い人たち、どうか楽しく有意義に過ごせますように。
著者/マイ@シドニー(「番外編 アジアから出戻って」連載)
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