激高してゴミ箱を蹴り上げた中日“キックボス”立浪監督に批判殺到も関係者は同情のワケ

2023.06.20
 

6月16日に行われたプロ野球交流戦、中日vs日本ハムで、中日・立浪和義監督(53)が取った「ゴミ箱を蹴り上げる」行為に批判が集まっている。問題のシーンは4回のイニング終了後のこと。日本ハムの術中にまんまと嵌まり得点を献上したことがよほど腹立たしかったとみられる立浪監督は、ベンチ裏に姿を消す際に通路にあったゴミ箱を蹴り上げてしまったのだ。

現在、セ・リーグ最下位、交流戦10位と苦戦する中日。勝てない上にチームの士気を下げる行動を取ってしまった指揮官に「上に立つ器がない」といった批判の声が多い。またネット上では、日ハム・新庄剛志監督(51)の昨シーズンの登録名『ビッグボス』をもじり『キックボス』呼ばわりされている。

ファンと記者で異なる意見

中日ファンの30代男性はこう話す。

「まあ、今年も期待してなかったから勝てなくてもそんなにショックじゃなかったんです。ただ、あの行為はいただけません。立浪はもともと威圧感があるのに、今回のことで若い選手はさらに委縮してしまったんじゃないですか?勝てない上に監督があれでは、チームはダメになる一方ですよ。はやく退任してくれないかなといつも思ってます」

別のファンもこう言う。

「今回、ハムの万波にやられたトリックプレーには僕も〈何やってんだよ、(プレーの)レベルが低い〉と思いました。ただ、監督がそれではダメですよね? 立浪さんは現役時代すごい選手だったから、〈そんなこともできないのか〉みたいな目線で選手を見ているんじゃないかと、だからつい感情的になってしまったのだと推測します。なんていうか、監督に向いているとは思えないんですよね」(20歳中日ファン)

 

一方、野球関係者の意見は少し異なる。スポーツ紙の記者は言う。

「エースの大野が不在、助っ人も打てないなどなど、はっきり言って層が薄すぎて、よく戦えているなと思っています。もちろん、監督によってチームの雰囲気が変わることはあります。ただ、今の中日は誰が監督をやっても間違いなく強いチームにはならない。若い選手を交えながらよくやっているなと評価したいです。あと、ゴミ箱を見えないところで蹴っている監督や選手はたくさんいますよ(笑)」

大の中日ファンだという別のスポーツ紙記者も、立浪監督に同情的だ。

「高卒2年目の選手などを使わざるを得ない環境で、あまり責めるのは酷。ソフトバンクなら3軍の試合に出場していてもおかしくない選手が1軍に出ているんですから、立浪監督であろうがなかろうが、勝てないのが普通なんです。球団側がもう少し戦力を確保しないといけませんよ」

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