借金を怖れるあまり会社を大きくするチャンスを逃したりしている経営者がいるかもしれません。ですが、それはもったいないことなのかもしれません。メルマガ『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』の著者で事業再生コンサルタント、作家、CTP認定事業再生士の顔を持つ吉田猫次郎さんは、 元ガンの名医と話をしていて気がついたガンと借金の共通点を語っています。
「ガン」と「借金」
元ガンの名医だった先生と、時々飲みにいきます。
知り合ったのは15-6年前でした。
当時、私が「借金は怖くない!特に、大きな借金は無くそう無くそうとそればかりにとらわれずに、膨れ上がるのを止めて、うまく共存することさえできれば会社は潰れないんです!」とあちこちで語っていたら、その先生の目に止まったのです。
「興味深い。実はガンも同じなんだよ」
「私は日本の医師会がつくづく嫌になって病院を辞めた」
「今は町医者でバイトしながら、執筆や講演で細々と暮らしている」
「ガンというのはね、私はこれまで1000人を超える患者さんの治療をしてきたけど、最後に悟った」
「ガンは医者が治すものではないんだよ」
「ガンは外の世界から来た侵略者などとは違う」
「ガンは自分の体内から出てきた、自分の一部なんだよ」
「ガンの発生のしかたで、その患者さんの生活習慣やストレスなどが見えてくる」
「ガンは生き方を見直すためのシグナルなんだよ」
「そして、ガンは治る。 そのためには、ガン、ガンってとらわれないことだ」
「だって自分の一部じゃないか」
「ガンを排除しなきゃ!ガンは怖い!と、とらわれる人ほど危ない」
「逆に、ガンのひとつやふたつあったっていいや、うまく共存しようという人は意外と長生きできる。中にはそれで治ってしまった人もいる」
私はこれを、「ガンを借金に置き換えて」、先生にそのまま返したら、笑いながら大変共感してくれました。それ以来、今も長いお付き合いが続いています。
この記事の著者・吉田猫次郎さんのメルマガ