また、10代のLGBTQを対象にした調査では、過去1年に48.1%が自殺念慮を経験したと回答したのです(NPO法人ReBit調べ)。
この調査には、以下のコメントが寄せられていました。
自認する性で生きられないことが死にたくなるくらい辛いことだと分かってほしい。何気ない言葉に沢山傷ついてるのを知ってほしい、気づいてほしい(15歳)
LGBTQの芸能人のことを「なにあれキモイ」と親が言っているのを見て、同じセクシュアリティでは無いけれど、嫌だなあと思った(16歳)
親に「お前そっちじゃないよな」など探りを入れられる度に「そんなわけない」と嘘をついて笑うことが辛かった。家の中でさえ、自分が自分でいられないことが辛かった(18歳)
これらの結果をみれば、いかに「最初に声」をあげることが勇気のいることなのか?どれだけの人が「勇気ある人の声」に救われるか?がわかるのではないでしょうか。
私はLGBTQの方たちに関わっていてわかったのが「何が偏見になってしまうのか、何が彼ら彼女らを傷つけてしまうのかわからない」ということでした。
理解できたと思っていたようなことが、一瞬にして打ち壊される経験を何度もしました。
そして、当事者の人たちの痛みを知れば知るほど、意図せず傷つけてしまうことに敏感になり、私は本当に寄り添えているのか?私の理解で本当にいいのか?自分は本当に偏見を持っていないのか?と、行動がぎこちなくなる。でも、そのぎこちなさや不安があるからこそ、当事者の人も色々と話してくれたように思うのです。
みなさんのご意見お聞かせください。
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image by : Dick Thomas Johnson from Tokyo, Japan, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons