ウクライナに奪われた陣地を再占領したロシア軍
バフムト方面
市内北側では、ロ軍は、ボダニウカに攻撃したが、撃退されている。ウ軍は、ベルキウカとヤヒドネに攻撃しているし、M03号線沿いに南東に進撃している。
市内南側では、ウ軍は、クリシチウカの一帯の高台を制圧し、クリチシチウカの街の南西側を奪還した。
クデュミウカとアンドリウカまでの森でロ軍を掃討し、クリシチウカへの鉄道線路を越えて前進した。
ウ軍は、この地域でもクラスター弾を使用して、ロ軍は厳しい状況になっている。しかし、アンドリウカ付近で、ロ軍は逆襲を実施し、奪われたウ軍陣地を奪い返したようだ。
また、ウ軍砲兵隊は、パラスコビウカ付近のロ軍砲兵陣地を攻撃して破壊したし、コデマのロ軍砲兵陣地も破壊した。
ロ軍は、予備兵力を優先的にバフムトに投入して、防衛をしているが、それでもウ軍に押され美味である。
この状況で、ウ軍陸軍総司令官シルスキー将軍は、「バフムト奪還のための条件は整った。ロ軍は半ば包囲された状況にある。ウ軍はロ軍より10倍少ない損失で都市を奪還する」と述べた。
もう1つ、ワグナー軍のバフムトでの犠牲者は、78,000人が戦闘に参加して、22,000人が死亡、40,000人が負傷したという。死傷者数は62,000人であり、死傷率約80%であり、無事に生存した確率は約20%しかいないことになる。いかに壮絶であるかわかる。
ドネツク市北側
ウ軍は、クラスノホリフカとベゼルとオプトネの一部を奪還したが、ロ軍に奪い返され、特にベゼル近くはロ軍に再占領された。
ロ軍は、アウディーイウカ要塞とペルボマイスクを攻撃したが撃退されている。
ドネツク市南側
ロ軍は、マリンカとノボミハイリフカ、クラスノホリフカ南に攻撃したが、ウ軍に撃退されている。クラスノホリフカ南では、大きな損害がクラスター弾での砲撃で出した。
しかし、マリンカではロ軍が街の包囲に成功したようであるが、マリンカのウ軍は撤退しないで抵抗している。
ザポリージャ州方面
1.ベルカノボシルカ軸
中央では、ウ軍はウロジョイナとストロマイオルスクを攻撃しているが前進できていない。ロ軍はストロマイオルスクで逆襲して、街の北側からウ軍を追いやった。
西側では、ウ軍はプリュトネを攻撃しているが、ロ軍が逆襲してきたが、これをウ軍は撃退した。逆に北側のロ軍陣地をクラスター弾で叩いた。
2.オリヒウ軸
ウ軍は、ロボティネの付近で激戦になっているが、前進はできていない。逆にロミルブロガーは、ロボティネ付近での逆襲に成功したと述べている。
ウ軍は、ノボダニウカから撤退して、ロ軍が占領していることを確認した。しかし、ノボダニウカからロボティネまでの線状のいくつかのロ軍陣地を落として、前進している。
3.カムヤンスク軸
ウ軍は、ジェネビヤンキー集落に威力偵察部隊の突入を繰り返しているが、前進できていない。
E105高速道路の南東側で、ウ軍はロ軍陣地を占領して、陣地を固めて、次のE105高速道路奪還を目指すようだ。
ザポリージャ方面の戦闘を見て、ゼレンスキー大統領は、「前線の力学は変化しようとしており、反攻は勢いを増している。すでにいくつかの地雷跡を通過し、その地域の地雷除去を行っているからだ」と述べている。やっと、第1関門を抜けたようである。
ヘルソン州方面
ドニプロ川の東岸、アントノフ橋付近のダチに、ウ軍は橋頭保を確保しているが、オレシキーにウ軍は砲撃しているが、地上軍の攻撃はしていない。
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