ゼレンスキーの大誤算。クラスター弾攻撃にも屈せぬプーチンの反転攻勢

 

クリミアに迫るウクライナ軍に総動員体制で臨むロシア

もう1つ、ロシアで、電子召集令状を無視して、徴兵事務所に出頭しない事例が相次ぎ、来なかった場合、これまでの3,000ルーブルの罰金額を15倍の5万ルーブルに変更した。死ぬ確率が高い負け戦に行かない方が良いと兵役拒否しているようだ。

しかし、徴兵を強化する兵役義務に関する改正法案について、下限を18歳に据え置き、上限が30歳に引き上げられるようで、法改正後の対象年齢は18-30歳に広がる。兵員不足のロシアは大統領選挙後に、総動員令を出す可能性があり、それに備える必要からの法律改正のようである。2024年はウ軍がクリミアまで迫ることも考えられ、ロ軍も総動員体制で臨むしかないようである。

それと、モスクワ市内でイスラム教徒が抗議集会を開いた。最近、治安機関がイスラム教寺院の内部にまで無断で入り、礼拝中の信者の身元調査を強行する事態が頻発しているための抗議運動であり、イスラム系少数民族の反発が大きくなっているようだ。

経済面では、ロシアの経常収支が6月に赤字転落した。それと、ティンコフ銀行(ロシアのオンライン銀行)は顧客に対して、中国銀聯カードが米国の制裁によって7月21日以降ロシアとしての海外で使えなくなるため現金を引き出すよう勧告した。ロシア人は、銀聯カードも使えなくなり、国外に退避中のロシア人は、決済手段を無くすことになる。

さあ、どうなりますか?

(『国際戦略コラム有料版』2023年7月24日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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