6日、第105回全国高校野球選手権記念大会が甲子園球場で開幕を迎えた。高校通算140本塁打の花巻東・佐々木麟太郎選手や清原和博氏の次男、慶応の清原勝児選手といった注目プレーヤーもおり、盛り上がりをみせる大会になりそうだ。炎天下で全力プレーを見せる選手たちの姿はまさに「熱闘甲子園」そのものだが、クーラーの効いた涼しい部屋でも「熱闘甲子園が開幕しました」と語る男性(30代)がいる。妻の地元高校の敗戦で家庭内の空気がどんよりしたと言うのだ(記事中、学校名と地元名等は一部省略しています)。
「審判ゾーン広いだろ」元ソフト部、嫁の熱量
この男性夫婦は共働きだが、男性も妻であるA子さん(30代)も在宅ワーク。そのため、仕事中だが“甲子園観戦”をしているそうだ。
「正直、僕はさほど興味がなくて…。地元が京都なので京都の代表校の試合だけ観ればいいかなという感じです。そこが勝っても負けても、頑張った結果なんだし素直に称えたいといった気持ちを持っています」
しかし、学生時代からソフトボール一筋だった妻は“熱量”が違うという。
「もう、すごい迫力で〈おい、〇〇(ポジション名)何やってんだ!〉とか〈審判ゾーン広いだろ〉〈絶対、相手チーム寄りだわこいつ(主審)などなど…。結果的に妻の地元チームは負けてしまったのですが、夕飯の時も〈あのストライクはおかしい〉やら〈やっぱ高校野球って監督の采配ですべて決まるわ、あり得んわ…〉と、延々と愚痴っていました」
もちろん、それで妻のA子さんに対して「悪印象を持ったわけではない」と男性は話すが……。
「妻が熱いことは知っていたのですが、食卓には子どももいたので、宥めるつもりで〈まあ、次頑張ればいいじゃん〉と発言したら最後……。〈あんたはスポーツをやったことがないから分からない〉〈次なんてあるか分からないからね〉〈普通、男の人って甲子園に夢中になるでしょ〉とヒートアップ。彼女の熱量とは反対に、あの時は家庭内に“冷たい浜風”が吹いたような気がしましたよ」
日焼けした旦那が…逆パターンもある
逆の例もある。旦那が熱くなりすぎるパターンだ。
「母校が早々に負けちゃって。そこからずっと監督の愚痴を言っていてマジでウザイ。てかお前中学で野球辞めてるくせに采配批判してんじゃねーよとか思っちゃいます。男の人って勝負ごとにばるとぐちぐちぐちぐち…くどくないですか?さすがに実家に“一人”で帰りたくなります」(20代女性)
「もう毎年のことだから慣れましたが、夫の母校は常連校。甲子園に出場するときは、夫も母校主催のバスツアーで応援に行っています。勝ってくれればいいんだけど……。負けたら日焼けで真っ赤になった顔と体が痛々しいし、その上ずっと文句を言い続けるから面倒だなと思うこともあります。まあ、趣味があるっていうだけでいいことなんじゃないかな」(50代女性)
勝負事とはいえ、甲子園は学生のアマチュアスポーツ。大人は冷静に、球児たちを見守ってほしいものだ。