さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
みんな儲かりそうだからとITやインターネットのほうへばかりに目を向けて、上場させるとすぐに経営権をファンドに売ってしまう。私はそういう経営者はダメだと思います。最近の起業家は、在庫をできるだけ持たない商売を探していると聞きますが、そんなの儲かるわけがないでしょう。そもそも、儲けようとしたら絶対に儲かりません。誰も人を儲けさせようと思って、応援してくれる人などいません(柳井正氏)
「古くして古きもの滅び 新しくして新しきものまた滅ぶ 古くして新しきもののみ 永遠にして不滅」(新保民八)
「商売は損得の勘定より 善悪の峻別のほうが大切だ 採算よりも善悪を 第一に考えるのが根本である」
愛をもって商えば、真実をもって売ることができます(著者)
「利益なしでは続かないが 真の目的は儲けではない だからお客様のために 売らないことだってある」
「お客様が一切れの塩鮭を見ているとき、本当は懐の財布の中を見ているんだよ」(ヨークベニマル創業者・大高善雄)
「他人さまには幸せを、そして自らには厳しい鞭を。ここに商人としての真の道がある」とは、江戸時代に材木商から興った近江商人、菓子の「たねや」の経営方針の冒頭の言葉
「常にお客様の利益を守り かつ己の利益も外さない 正しい利益を生み出す 不退転の売価を付けよう」
「無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ」(松下幸之助「商売戦術三十カ条」の一つ)
「仕入れるときに 威張って買うから売るときに 頭を下げなければならない」
「従業員とは 店を裏側まで知っている もっとも大切な お客様のことである」
「本当の店とは 商品が儲けるところではない お客様に 得してもらうところと見極めよう」
「生活者に幸福な お金の使い道を親切に知らせる活動を 広告というのである」
これの日めくりカレンダーを作って欲しいと思うくらい、良い言葉が並んでいます。
規模の大小を問わず、商売人には刺さる一冊ではないでしょうか。
ぜひ、読んでみてください。
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